鳴門市のごみ焼却施設の排ガス濃度、基準値超えると基準値内の値を表示
2019年7月29日 21:40
Anonymous Coward曰く、
徳島県鳴門市のごみ焼却施設(クリーンセンター)入り口で掲示されている排ガス中の有害物質濃度表示が、意図的に基準値内の値を表示するよう操作されていたことが判明したという(毎日新聞。
同施設の端末で職員もその詳細を知らない「ピークカット設定」との表示が見つかり、これについてメーカーに問い合わせたところ、一酸化炭素濃度について廃棄物処理法施行規則で定められた基準値である100PPMを超えた値が観測された場合「99PPM」と表示するよう設定されていたことが分かったという。
鳴門市側はこれについて、メーカーが独自に設定したもので、市側は知らなかったとしている。ただ、第三者機関に依頼した排ガス中の有害物質の測定結果では基準値を超える測定結果が複数回提出されていたことから、本当に知らなかったのか疑念の声が出ているようだ。
ところで、この機能、一体どんな必要があってつけたのでしょうか?
毎日新聞による続報によると、当初は表示の上限値が29PPMに設定されており、その後99PPMに変更されたようだ。さらに、同じメーカーの焼却炉を採用している名張市・伊賀市のクリーンセンターでも排ガス中の有害物質濃度が実際の値よりも低く報告されていたことが分かったという(毎日新聞、伊賀タウン情報ユー)。