旅客機の3人掛け席で真ん中の席を快適にするデザイン、米国で認可
2019年7月28日 07:29
旅客機の3人掛けの席で真ん中の席を快適に利用できるようにする、というデザインの座席が米連邦航空局(FAA)の認可を受け、2020年末までに米航空会社が50機に導入するそうだ(Fast Companyの記事、 SlashGearの記事)。
この座席「S1」は米国のMolon Labe Seatingが開発したもので、真ん中の席が両側の席よりも少し低く、少し後方に配置される。ひじ掛けは後ろ半分が一段低くなっており、座席の配置との組み合わせにより前方を両側の席の乗客、後方を真ん中の席の乗客が奪い合うことなく分け合って使用できるようになる。さらに座席の幅も真ん中の席が両側の席よりも約7.6 cm広く(18インチ→21インチ)なっている。Fast Companyが2017年にS1を紹介した際は乗降時に通路側の席を真ん中の席の上にスライドさせて通路を広くする「Side-Slip」という仕組みも搭載されていたが、こちらは搭載されないとのこと。S1を採用する米航空会社の名前は公表されていないとのことだが、S1が短距離路線のエコノミークラス向けのため、主に国内線で採用されるとみられる。なお、同社では長距離路線のエコノミークラス向け「S2」も開発している。