エルメス“鎖”モチーフのハイジュエリー「アンシェヌモン・リーブル」登場、銀座店で公開

2019年7月25日 21:45

 エルメス(HERMÈS)のハイジュエリー「アンシェヌモン・リーブル」が発表された。2019年7月28日(日)まで東京・エルメス銀座店で一般公開される。

■エルメスにとって「鎖」とは…

 エルメス「アンシェヌモン・リーブル」は、メゾンの大切なコード“鎖”にフォーカスを当てたハイジュエリーコレクションだ。

 馬具工房として創業したエルメスにとって“鎖”は原点ともいえるモチーフ。馬具に使われてきた“鎖”や、アンカーチェーンから着想を得たシルバーブレスレット≪シェーヌ・ダンクル≫は、メゾンのその長い歴史の中で、何度も取り上げられ、スカーフのモチーフや洋服のディテール、ファインジュエリーやファッションアクセサリーのインスピレーションなど、何度も形を変えて登場してきた。

■“鎖”モチーフのハイジュエリー

 この伝統とメゾンのノウハウへの敬意を示して、ジュエリー部門のクリエイティブ・ディレクター ピエール・アルディは“鎖”の造形美にフォーカスを当てた、ハイジュエリー「アンシェヌモン・リーブル」をデザインした。

 「アンシェヌモン・リーブル」からは、大きく分けて6つのコレクションが展開される。素材は、ダイヤモンドやブラウンダイヤモンド、ピンクオパールなどの希少な貴石を厳選している。

■立体感&動きのあるジュエリーで造形美を楽しむ

 ポイントとなるのは、フォルム。ジュエリー作りにおいて、まずピエール・アルディが決めるのはフォルム。そこから派生するように金属の色を決め、貴石を選び、職人とともに繊細なジュエリーを制作している。

 シューズのデザインのように絶対的な尺度がないジュエリーは、自由。アンバランスで左右非対称なもの、揺らめき動きのあるもの、芸術作品のように立体的なものなど、様々だ。

 ユニークなフォルムでありながら、どのピースも身につけると身体にしなやかにフィットするほか、軽やかだ。パブェダイヤモンドが密に並んだネックレスも400g以下に設定されており、そこからもピエール・アルディのこだわりを感じられる。

■エルメス「アンシェヌモン・リーブル」みどころ

■1)まずはネックレスから鑑賞

 各コレクションはネックレス、ピアス、リング、ブレスレットなど、様々なアイテムで構成される。まず初めにチェックして欲しいのがネックレスだ。「ネックレスからコレクションデザインをはじめる」とピエール自身がコメントしているように、各コレクションのシンボル的なピースだからだ。

■2)“鎖”モチーフのデザイン変化

 全6コレクションはすべて“鎖”をモチーフにしていながらも、表情が一つひとつ異なる。“鎖”が大きくなったり、小さくなったり、その大きさの変化はもちろんだが、石選びや組み合わせで変化する雰囲気や、“鎖”モチーフの取り入れ方の変化も感じとってみて欲しい。

■3)エモーショナルなライティング

 ついついハイジュエリーに目をとらわれてしまうが、ライティング演出も注目。作品のテーマに合わせて、調光で、明るさの演出も加えられているので、空間全体で「アンシェヌモン・リーブル」の世界観を体感して欲しい。

■≪アダージュ≫

 エルメス「アンシェヌモン・リーブル」コレクションの中でも、存在感を放っていた≪アダージュ≫は、彫刻のように表現された鎖が特徴的。ブリリアントカットのダイヤモンドをパヴェ状に石留めしているため、華やかな輝きが楽しめる。ネックレスには、総数2140個以上ものダイヤモンドを使用。バケットカットやラウンドカットなど、異なるシルエットのダイヤモンドを異なる大きさで組み合わせた。

 また、思い切ったプロポーションの各パーツは、人間工学のアイデアから目に見えない複雑な仕掛けによって繋がっている。これにより、エレガントな動きを引き出し、さらにハイジュエリー「アンシェヌモン・リーブル」の大切なキーワードである着用できる軽さを残した。

■≪フュージョン≫

 カーブリングをはじめ、様々な形を組み合わせた≪フュージョン≫。そのユニークなフォルムはもちろんだが、ここで特筆すべきはチタンの使用だ。非常に硬く、融解や石留めが難しいとされるこの素材をエルメスは大胆にもメイン素材として起用。石留め職人の高度な技術を用いて、チタンとブラウンダイヤモンド、ピンクゴールドを組み合わせて、流動的な動きのあるネックレスを完成させた。

■≪グラン・ジュテ≫

 クラシックバレエの動きを語源とした≪グラン・ジュテ≫は、遊び心あふれるアシンメトリーなシルエットと色とりどりのカラーストーンが特徴。円形・長方形・正方形など様々なフォルムの鎖のパーツを組み合わせた。ネックレスには100以上の異なるパーツを取り付けている。

 形だけでなくカラーも様々。同じ色を見つけるのが難しいとされるピンクオパールをはじめ、ペルー産のブラックジェイド、タヒチパールなどをコンビネーションしている。リングではダブルでもフォーフィンガーでも着用できるような“動きのある”ディテールで、フレキシブルなデザインを作り出している。

■【詳細】

 エルメス(HERMÈS)のハイジュエリー「アンシェヌモン・リーブル」
会期: 2019年7月21日(日)~7月28日(日)
会場: エルメス銀座店 1階
住所: 東京都中央区銀座5-4-1
電話: 03-3569-3300
営業時間: 11:00 ~20:00 (日曜日は19:00まで)

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