わかば・エコー・ゴールデンバットが廃止へ たばこ税率変更受け

2019年7月24日 21:07

 JTは、いわゆる旧3級品銘柄にあたるたばこ「わかば」「エコー」「ゴールデンバット」のブランドを、在庫売り尽くし次第廃止にすると発表した。なお、旧3級品銘柄にはもう一つ「しんせい」というものもあったが、こちらは2018年後半に廃止の発表が行われている。

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 わかばは1966年発売、エコーは1968年発売、ゴールデンバットに至っては1906年の発売という歴史のある銘柄であったのだが(なお、しんせいは1949年発売)、2019年9月末の旧3級品特別たばこ税率撤廃により、大幅な値上げもしくは品質の低下を余儀なくされるという状況にあり、適正価格での販売は困難と判断され廃止となったようだ。

 ちなみにもともとたばこが専売公社制であった当時、安いたばことして特別に納品金率が低く抑えられていたものが、いわゆる「3級品」である。3級品といっても人気は高く、20世紀中葉には飛ぶように売れてしまうために品不足が社会問題になり、それが国会で取り上げられるような事態すらもあったという。

 専売公社がなくなり、たばこ税が導入された際にも、旧3級品は特別措置として別枠の税率のもとに置かれた。しかし2015年、税制改革の中でこの特別税率の段階的撤廃が決定され、2016年から段階的な引き上げが行われており、2019年9月末を持ってそれが終了し特別税率は撤廃となる。

 具体的な製造終了時期、10月以降の在庫についての販売価格については、JTによればまだ未定であるという。

 なおJTでは新製品として、「わかば・シガー」「エコー・シガー」という「葉巻」のたばこを9月中旬から発売する。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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