ドリンク剤や滋養強壮剤は「飲まない」が約6割 マイボイスコム調査

2019年7月23日 12:01

 マイボイスコムの調査によると、ドリンク剤や滋養強壮剤を週に1回以上飲む人は1割程度に留まり、「飲んでいない」と答えた人が約6割となったことがわかった。

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■ドリンク剤「ほとんど毎日飲む」は1.9%

 22日、ネットリサーチサービスなどを提供するマイボイスコムが「ドリンク剤の利用に関するアンケート調査」を発表した。これは、10代から70代の男女1万237人を対象にインターネット調査を行ったもので、2016年6月についで10回目。

 ドリンク剤や滋養強壮剤を飲む頻度について尋ねたところ、「ほとんど毎日」が1.9%、「週に3~4回程度」が2.2%、「週に1~2回程度」が5.8%で、週に1回以上飲む人の合計は9.9%だった。以下、「月に数回程度」が8.3%、「月に1回程度」が6.8%、「それ以下」が15.1%。一方「飲んでいない」は59.9%となっており、前回調査の62.0%からやや減少したものの、過去の調査でも6割前後で推移している。

■大正製薬のリポビタンが16.6%でトップ

 具体的な銘柄について尋ねたところ、最も多かったのは大正製薬のリポビタンで16.6%だった。同商品は過去調査でも高い割合となっているが、2013年6月に行った第6回調査の19.9%から徐々に割合を減らしつつある。

 ついで、チオビタ(大鵬薬品)が9.0%、アリナミン(武田薬品)が9.0%、エスカップ(エスエス製薬)が7.4%、チョコラBB(エーザイ)が5.5%、ユンケルが(佐藤製薬)5.2%、キューピーコーワ(興和)が3.4%、新グロモント(ライオン)が2.7%、アスパラドリンク(田辺三菱)が1.8%などとなっている。また「銘柄はわからない」も4.5%あった。

■「疲れがたまっているとき」に飲む

 ドリンク剤や滋養強壮剤を飲む場面について尋ねたところ、「疲れがたまっているとき」が69.9%で圧倒的だった。ついで、「風邪気味・発熱など体調が悪いとき」が32.0%、「気合を入れたいとき」が22.0%、「栄養を補給したいとき」が20.9%、「気分転換したいとき」が11.8%、「肩こり・目の疲れを解消/緩和したいとき」が10.4%、「眠気を解消したいとき」が7.4%、などとなっている。

 また今後飲用したいかを尋ねたところ、「飲みたい」と「まあ飲みたい」の合計は3割強に留まり、「飲みたいと思わない」と「あまり飲みたいと思わない」の合計が4割強となっている。

■ドリンク剤や滋養強壮剤の不満な点

 調査では、ドリンク剤や滋養強壮剤の不満点について寄せられた具体的な意見の一部を掲載している。そこでは、「同じシリーズで細分化されていて、どれを選べばベストなのかわかりにくい」「値段的にピン・キリがあり滋養強壮にどれほど効果あるか不明」と種類の豊富さが選びにくさにつながっているとの意見があった。

 また「味がワンパターン」「甘さが控えめのものを飲みたい」と味についての不満や、「容量を250mlくらいにしてほしい」と量についての声もある。さらに「思うほど効果があると聞いたことがないので」「飲んでも、効果があったと思うことは少ないが、惰性で飲んでいる」のように効果そのものに対する不満の声もあった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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