焼酎を飲まない人は49.7%、15年前の約2倍に増加 マイボイスコム調査

2019年7月17日 08:02

 マイボイスコムの調査によると、焼酎を飲む人の割合が大きく減っており、アルコールそのものを飲まない人を含めて半数近くの人が焼酎を飲んだことがないと答えたことが分かった。

■焼酎を「毎日飲む」は6.9%

 16日、ネットリサーチサービスなどを提供するマイボイスコムが「焼酎の飲用に関するアンケート調査」の結果を発表した。これは、20代から70代の男女1万252人を対象にインターネット調査を行ったもので、2016年2月についで6回目。

 焼酎の飲用頻度について尋ねたところ、「ほとんど毎日」は6.9%、「週に3~4日程度」は4.2%、「週に1~2回日程度」は6.5%、「月に2~3日程度」は6.6%、「月に1回以下」は26.1%だった。2005年2月の第2回調査時は、「ほとんど毎日」は10.1%、「週に3~4日程度」は7.8%、「週に1~2回日程度」は10.6%、「月に2~3日程度」は13.0%、「月に1日以下」は31.5%となっており、いずれも調査を重ねるごとに飲む頻度が減りつつある。

■2人に1人が焼酎に縁なし

 また、「焼酎は飲んだことがない」は23.6%、「アルコールは飲まない」も26.1%あり、全体の半数近くが焼酎そのものに縁がないことが分かった。2005年2月の第2回調査では「焼酎は飲んだことがない」人の割合は26.9%だったため、焼酎に縁がない人の割合がほぼ倍になっている。

■焼酎の主流は家飲み

 焼酎を飲む人を対象として飲む場所について尋ねたところ、最も多かったのは「家(自宅、友人宅など)で飲むことが多い」の51.4%だった。「外で飲むことが多い」は24.5%、「どちらかというと外」が14.7%、「どちらかというと家」が8.6%となっている。

 2016年2月の第5回調査では「家(自宅、友人宅など)で飲むことが多い」が53.8%、「どちらかというと家」が8.8%となっており、今回調査でどちらもやや減らしたものの、焼酎は家飲みが主流のようだ。

 好きな焼酎の飲み方では「水割り」「ロック」「お湯割り」がそれぞれ2割程度。焼酎を選ぶ際に重視する点では「味・おいしさ」が約6割、「飲みやすさ」が約4割、「価格」「主原料」「香り」がそれぞれ約2割になっている。

■飲まない理由は「味が好きではない」ながらも

 焼酎の飲用が月1日以下または非飲用者に焼酎を飲まない理由について尋ねたところ、最も多かったのは「味が好きではない」の28.5%だった。ついで「アルコール度数が高い」が15.9%、「匂いが好きではない」が13.6%とここまでが多めの回答。

以下は「酔いやすい」が5.6%、「悪酔いする、気分が悪くなりやすい」が5.0%、「気軽に飲めない」が4.7%、「匂いが残る」が4.6%、「あまり良いイメージがない」が4.1%、「飲みきれない(残ってしまう)」が3.9%などとなっている。20代と30代の女性で「味が好きではない」がそれぞれ4割と多めだった。

 ただし焼酎を飲む人から寄せられたコメントでは、焼酎の魅力として「味に癖があるわけでなはい」「シーンに合わせて色々な楽しみ方ができて良い」「変な甘さがなくて食事の邪魔をしない」「体に優しいイメージがある」などがあり、焼酎の魅力が伝わっていない面もありそうだ。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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