19年第2四半期のPC出荷台数、Gartnerは1.5%増 IDCは4.7%増と推計

2019年7月14日 20:36

GartnerとIDCは11日、2019年第2四半期のPC出荷台数推計値をそれぞれ発表した(GartnerのプレスリリースIDCのプレスリリース)。 第1四半期までのPC出荷台数はGartnerが2四半期連続、IDCが3四半期連続で前年割れしていた。第2四半期はGartnerが93万台増(1.5%増)の6,297万台、IDCが293万台増(4.7%増)の6,386万台となり、いずれも前年同四半期を上回った。増加の要因として、Gartnerではビジネス市場でのWindows 10マシン更新需要によるデスクトップPCの増加および、Intel CPUの品不足が解消しつつある点を挙げており、米中貿易戦争の影響はないとみている。一方、IDCでもIntel CPUの品不足解消を要因の一つに挙げているが、一部の市場では関税引き上げを見越して余分に出荷したことも増加の要因とみる。Windows 7からWindows 10への移行需要も増加の要因となっているものの、Windows 7のサポート終了までには2四半期の余裕があるため、急激な需要増はまだみられていないとのこと。 ベンダー別ではトップ3(Lenovo、HP、Dell)がいずれも増加している。特にLenovoの増加幅が大きく、Gartnerが217万台増(15.9%増)の1,577万台、IDCが250万台増(18.2%増)の1,625万台と推計。前年から唯一100万台以上増加し、Gartner、IDCともに1位へ上昇した。前年同四半期に1位だったHPはGartnerで36万台増(2.6%増)の1,399万台、IDCで48万台増(3.2%増)の1,536万台で、2位となっている。3位のDellはGartnerで22万台増(2.1%増)の1,065万台、IDCで35万台増(3.1%増)の1,161万台。Gartnerによれば、Intel CPUの品不足もトップ3には有利な条件となり、CPUの確保に苦しむ中小ベンダーからシェアを奪ってきたという。その結果、トップ3のシェア合計はGartnerで64.1%、IDCでは66.7%にのぼる。 4位と5位はGartnerがApple→Acerの順、IDCがAcer→Appleの順になっている。AppleはGartnerが9,000台減(0.2%減)の371万台と推計したのに対し、IDCは36万台増(9.6%増)の408万台。Gartnerは推計対象からChromebookとiPadを除外しており、IDCはタブレットとx86サーバーを除外しているため、両社の推計値は異なる。ただし、Appleの場合は両社ともMacのみが推計対象なので、30万台以上の差がみられるのは珍しい。AcerはGartnerが57万台減(14.4%減)の340万台、IDCが75,000台減(1.7%)減の429万台と推計する。なお、Gartnerのベンダー別データはトップ6となっており、6位にはASUS(310万台)が入っている。 

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