電解コンデンサーを使わない電源回路技術開発
2019年7月12日 08:14
Anonymous Coward曰く、
自動車向け機器などを製造開発するダイヤモンド電機が、電解コンデンサーを使わない電源回路向け技術を開発したそうだ(日経新聞、ダイヤモンド電機の発表、fabcorss for エンジニア)。
一般的な電源回路には電解コンデンサーが使用されているが、電解コンデンサーは大容量である一方で経年劣化による故障やトラブルが発生しやすいという弱点がある。今回開発された技術はDC-DCコンバータの前段などに交流の変動を打ち消す電圧を供給する補償回路を採用するもの。これによって電源回路に必要となるコンデンサの静電容量を減らすことができ、電解コンデンサではなくセラミックコンデンサやフィルムコンデンサを利用できるようになるという。
回路に必要な体積も抑えられるが、部材コストは高くなるとのことで、そのため高信頼性が求められる分野での活用が見込まれるという。