ANA、国際線に新シート 10年ぶりにファースト・ビジネスシートを一新
2019年7月12日 11:32
●2019年羽田-ロンドン線からスタート
ANAは11日、保有する長距離国際線主力機材であるB777-300ERのファーストクラス・ビジネスクラスに、最新のシートを装備した機材を就航させると発表した。運航は2019年8月2日から東京(羽田)-ロンドン便(NH211/NH212)で始まる。
ANAが新シートを導入するのは10年ぶりで、快適な空の旅を提供する。羽田-ロンドン線はビジネス需要が高く、高収入路線として他の航空会社とも競合しているため、今回の新シート導入でサービス面での充実を目指す。
●ファーストクラスは「THE Suite」
新しいファーストクラスは「THE Suite」と呼ばれる。機体の最前列に8席だけ設けられた空間で、ANAとしては最大となる広さを実現、従来と同じようにドア付きの個室となる。
目玉は43インチ(現行23インチ)の大型モニターで、機内のモニターとしては世界初となる4KおよびフルHD画質で番組を楽しむことができる。
●新ビジネスクラスは「THE Room」
新しいビジネスクラスは「THE Room」の名前が付けられる。ANAのビジネスクラスとしては初めてのドア付き個室型シートになり、これまでよりもプライベート感がアップする。座席数は64席で、シート配列もANAでは初めての互い違いの配列を導入する。
シートの幅も現行の2倍の広さとなり、モニターも24インチ(現行17インチ)と大幅に大きくし、ファーストクラスと同じように4K、フルHD対応となる。パーティションを下げることによって同行者と話をしながら旅行することも可能。
●エコノミー・プレミアムエコノミーも新シートに
利用者の多いエコノミークラス・プレミアムエコノミークラスについても、4月より就航したB787-10に導入されたシートと同じシートにアップグレードされる。
機内エンターテイメントも「MY SKY CHANNEL」が導入され、事前に見たい番組を登録しておくと機内に入ってからすぐにそのプログラムを楽しむことができる。また、A380で導入されている機外カメラが導入され、離着陸時のダイナミックな映像も楽しむことができるようになる。(記事:speedbird・記事一覧を見る)