JASRAC、音楽教室との裁判対策で職員を音楽教室に2年間通わせる
2019年7月9日 07:41
2017年に日本音楽著作権協会(JASRAC)が音楽教室での演奏について著作権使用料を徴収する方針を示したが(過去記事)、これに対し音楽教室業界は反発、教室での演奏は著作権が及ばないことの確認を求めた裁判に至っている。この裁判に向けて、JASRACが著作権侵害を確認するために同協会の職員を身分を隠して生徒として約2年間通わせて調査を行っていたそうだ(朝日新聞、ITmedia)。
弁理士の栗原潔氏によるとこういった行為は違法ではなく、またそれによって得られた証拠についても証拠能力はあるという(Yahoo!ニュース)。ただ、調査員が述べている「教室での演奏はまるで演奏会の会場のようだった」というような主観的意見については証拠能力としては微妙だそうだ。