国内外の注目経済指標:中国の6月貿易黒字は増大の可能性

2019年7月6日 15:14


*15:14JST 国内外の注目経済指標:中国の6月貿易黒字は増大の可能性
7月8日−12日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■7月10日(水)午前8時50分発表予定
○(日)6月国内企業物価指数-予想は前年比+0.4%
参考となる5月実績は前年比+0.7%。4月に比べて上昇幅は縮小した。非鉄金属やスクラップ類などの押し下げ要因となった。米中貿易摩擦は解消されていないことから、国内企業物価は引き続き圧迫されるとみられる。複数の項目で物価上昇率は鈍化しており、6月は5月実績を下回る可能性がある。

■7月11日(木)午後9時30分発表予定
○(米)6月消費者物価指数-予想は前年比+2.0%
参考となる5月実績は前年比+2%で上昇率は市場予想を下回った。中古車の価格が主に下落。住居費は0.2%上昇した。6月については住居費の伸びは5月と同水準になるとみられており、その他の項目における上昇率に大きな変動はないことから、コアインフレ率は5月実績と同水準になるとみられる。

■7月12日(金)発表予定時間は未定
○(中)6月貿易収支-予想は+450億ドル
中国税関総署が発表した5月貿易統計によると、輸出は前年同月比+1.1%、ただ、輸入は前年比−8.5%と予想以上に落ち込んだ。内需の弱さが示された。6月については、輸出額は若干増加、輸入額は小幅な減少となる可能性が高いとみられており、貿易黒字額は5月実績に近い水準となる可能性がある。

■7月12日(金)午後6時発表予定
○(欧)5月鉱工業生産-予想は前月比+0.2%
参考となる4月実績は前月比−0.5%。機械などの資本財は増加したが、他の多くの項目は減少した。ドイツの生産活動が低下していることが要因。5月については反動増となる可能性があるが、ドイツ、イタリアの生産活動は十分回復していないため、前月比では小幅な伸びにとどまる見込み。

○その他の主な経済指標の発表予定
・7月8日(月):(日):5月経常収支、(日)5月機械受注、(独)5月鉱工業生産
・7月9日(火):(米)5月JOLT求人
・7月10日(水):(中)6月消費者物価指数、(中)6月生産者物価指数
・7月12日(金):(米)6月生産者物価指数《FA》

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