副業は、自分の技術資産が増えるものを選択せよ

2019年7月2日 11:54

 国や大手企業の推進により働き方改革が当たり前になってきた今、自ら稼ぐ方法を模索しようと副業に取り組む人が増えてきている。しかし一概に副業といっても多種多様で、果たして社会的に見て、キャリア的に見て本当に良い副業を行っているのか、疑問に思わざるを得ないケースも多い。そこで表題の通り、「自分の技術資産が増えるものを選択」するというキーワードで、副業への考え方を紹介したい。

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●労働の対価=報酬という考えだけではいけない

 働いた時間や業務量に応じてお金を得るところだけを見てしまうと、稼ぎを得るためにいつまでも同じ働き方をすることになってしまう。そうではなく、働いた成果が自らの資産として蓄積されているか?という視点を大切にしてほしい。

 例えば新たな技術を学びながら、自分のスキルとして定着させることができれば、それは立派な技術資産になる。また自ら手作りした商品も、マーケティングやPRの手法を習得することで継続的な営業を不要にすることができれば、それも立派な将来に向けての資産となる。

●豊かな生活のために行う副業で、自分の首を絞めないためにも

 もともと副業は、ちょっと自由に使えるお金が欲しかったり、将来に向けての貯蓄に回すためだったりと、何かしらの目的をもとに始めているはずだ。労働の対価=報酬という考えのままだと、自分が稼働した分稼ぎが増えるため、無理をしてでも稼働を増やしてしまう。その結果として、本来の目的を見失い疲弊してしまうというケースも少なくはない。

 将来の自分のためになるような副業、本業のスキルアップをサポートするような副業を行うことで、手掛けた時間以上に報酬が将来返ってくるようなものをおすすめしたい。そのためにも自分の今のスキルや、今後本業で行っていくことなど、現状の棚卸を十分に実施したうえで、最適な副業を選択していく必要がある。“誰でも稼げる副業”等の甘い言葉に誘惑されることなく、未来を見据えた副業を自ら模索し実行していただきたい。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る

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