Windows 10 バージョン1903、1803以前実行のPCで自動更新開始へ
2019年6月23日 18:24
Microsoftは18日、Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)およびそれ以前のバージョンを実行するデバイスをMay 2019 Update(バージョン1903)に更新するため、機械学習ベースのロールアウトプロセスの構築と学習を開始すると発表した(Windowsリリース正常性ダッシュボード、Neowinの記事、Windows Updateのツイート)。 バージョン1903は6日からブロック対象の問題点があるデバイスを除き、「更新プログラムのチェック」をクリックしたWindows 10ユーザー全員に提供が始まっていたが、バージョン1803/1809では「更新プログラムのチェック」をクリックしただけではインストールされず、チェック後に「今すぐダウンロードしてインストールする」をクリックする必要がある。ただし、11月にサポートが終了するバージョン1803に対しては6月以降、順次自動更新が行われることが発表されていた。具体的に自動更新による提供が始まる時期は明示されていないが、問題の発生する可能性が低いデバイスから順に提供されていくものとみられる。 なお、6日時点で調査中だった既知の問題点4件は、現在も調査中のままとなっている。一方、USBメモリーやSDカードなどの外付けドライブが接続されている場合にアップデートが失敗する問題は6日時点で解決済み(KB4497935)となっていたが、現在は回避策ありとしてブロック対象になっている。これは問題が完全に解決してはいないためとのことで、外付けドライブを取り外してからアップデートを実行する回避策が推奨されている。 一方、バージョン1903の互換性確認が完了していないデバイスに対するWindows Updateでの情報表示も数日前から始まっている。表示内容としては、互換性のあるデバイスに提供を行なっているが、このデバイスでは準備ができていないこと、ユーザーは現時点で何もする必要がないこと、といったものだ。手元の英語版Windows 10デバイスでも表示されていたが、日本語での表示内容を確認するため言語パックをインストールしたら表示されなくなった。言語パックを削除しても復活せず、翌日には1903がインストール可能な状態になってしまった。