フミト ガンリュウ、2020年春夏メンズコレクション発表
2019年6月22日 09:55
フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)は、2020年春夏メンズコレクションを、2019年6月18日(火)に、フランス・パリのシャイヨー国立劇場で発表した。
■自然を思わせる爽快なグラフィック
目に留まったのは、森林や空、海など、自然の情景を彷彿させるグラフィックプリント。鮮やかな緑のロングコートには、みずみずしく繁る木々が躍動感とともに描かれている。風除けや袖の俯瞰した図像と、その下から伸びるクローズアップした画のコントラストが面白い。アクティブな素材の軽やかさも相まって、身軽で爽快な印象を放っている。
その他、海の中のような深みのあるブルーのグラフィックを配したアシンメトリーなハーフパンツやオレンジからブルーへと移り変わるグラデーションを配したシャツ、水面に浮かぶ波紋を写し出したパンツ、鮮やかに咲くフラワープリントのクラッチバッグなども登場した。
■ポップなカラーコーデ
明るくヴィヴィッドなカラーのウェアを組み合わせた、キャッチーなスタイリングも散見された。ヴィヴィッドピンクのブルゾンに、ブルーのTシャツ、イエローのパンツの組み合わせや、レッドのブルゾンにイエローのシャツ、パープルのパンツを組み合わせたルックなど、はっきりとしたカラー同士のスタイリングは、ポップなムードを演出する。カットソーやシャツは、異なる色の2枚をレイヤード。裾や合わせから異なるカラーを覗かせることで、遊び心を効かせている。
■際立つパターンメイキングの独創性
フミト ガンリュウならではのパターンメイキングが際立つルックの数々にも注目したい。極端なオーバーシルエットのダッフルコートは、前シーズンに続いて登場したアイテムとなるが、デザインをアップデート。フード、身幅、袖、丈などにより一層ボリュームを持たせ、袖は着物のような造形に。波打つようなドレープが描くエレガンスと、分量がありながらもミニマルで品のある表情が印象的だ。
その他、生地をたっぷり使って仕立てたロング丈のトレンチコートや、緩やかなワイドパンツにテーラードジャケットを合わせたセットアップ、ウエストに紐を配したブラウス、バックの中心にプリーツを配し、裾に向けて広がるように仕立てたチェスターコートなど、シンプルながらもユニークさを感じられるピースを揃えた。