飛行場の滑走路にスクリーン設置した野外映画イベント、北海道美唄市で開催
2019年6月21日 17:10
飛行場で開催するのは日本で初の試みであるという。7月6日、北海道美唄市の美唄市農道離着陸場「美唄スカイパーク」において、無料野外映画イベント『AIRPORT CINEMA』が開催される。
飛行場で開催すると言っても、ドライブインシアター(車に乗ったまま、巨大スクリーンで映画を観る映画館。20世紀に流行した)のようなものではない。かといって座席が用意されているというわけでもない。キャンプチェアや敷物などを各自で持参し、滑走路上に置かれた巨大スクリーンで映画を鑑賞するという寸法である。
主催はOUTDOOR THEATER JAPANというプロジェクトで、基本的に映画館の無い街に移動式のスクリーンを運び、星空の下で映画を観るイベントを開催している。2018年には徳之島(南西諸島・奄美群島に属する鹿児島県の島)でイベントを実施、1,000人以上の客を集めたという。
今回イベントが開催される美唄市は、北海道の中央部やや西、空知地方の中心エリアに属する。東部には夕張山地まで続く山岳地帯があり、かつては道内で有数の石炭産出地として栄え、最盛期の人口は約9万1,400人を数えた(1954年)。しかしそれも昔のことで、炭鉱はほとんど閉山し、現在の人口は2万3,000人程度となっている。
北海道全体をみた場合、2018年の映画館の数は22。2009年から比べて10減っており、また映画館のシネコン化の流れもあって、映画館の大都市への一極集中が進んでいる。
上映される映画は2018年アメリカのミュージカル映画『徳之島マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』。明るい娯楽映画である。
開場は2019年7月6日15:00、上映開始は19:00の予定。雨天中止(開催可否は、公式ウェブサイトとインスタグラムで発表される)。映画の料金は無料だが、駐車場は1台につき1,000円、その他飲食・雑貨の販売もある。駐車場はさほどキャパシティが無いため、なるべく乗り合わせの上でお集まりいただきたい、とのことだ。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)