Firefox 67.0.2、保存のログイン情報がセキュリティソフトで消えるトラブル
2019年6月15日 20:59
一部の環境でFirefoxをバージョン67.0.2にアップデートすると、Firefoxに保存されていたログイン情報が消えてしまうトラブルが発生していたそうだ(gHacksの記事、MozillaのBugzilla — Bug 1558765、BetaNewsの記事、Softpediaの記事)。 当初AvastやAVGが原因だと考えられていたが、AVGによるとAVGアンチウイルス本体ではなく、AVG Password Protectionというオプション機能を購入したユーザーだけが影響を受け、Avastユーザーは影響を受けないという。トラブルの原因は、Firefoxが新しいバージョンのブラウザーにサインインするための証明書を更新したが、AVGが新しい証明書に信頼できるとマークしていなかったためとのこと。 影響を受けた環境では、Firefoxのプロファイルフォルダー(通常は「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\<ランダムな文字列>.default」)内のログイン情報を格納するファイル「logins.json」がFirefoxにより「logins.json.corrupt」のようにリネームされている。データ自体は削除されていないため、Firefoxを終了してファイルを元の名前に戻せば復旧するそうだ。AVGでは問題を修正する更新プログラムを既に配布しており、製品バージョン「VPS 190614-02」以降では影響を受けないとのことだ。