パリ航空ショー、6月17日から開催 三菱航空機やホンダジェットが参加
2019年6月13日 18:53
航空宇宙機器の国際見本市「パリ航空ショー」が、6月17日~23日に開催される。会場は、前回と同様パリ郊外のル・ブルジェ空港。
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パリ航空ショーは、第1回が1909年に開催、その後数度の中断を挟み1949年以降は奇数年に隔年で開催され、今年が53回目となる。イギリスのファンボロー国際航空ショーやベルリン国際航空宇宙ショーと共に、世界的規模の航空ショーである。フランス航空宇宙工業会(GIFAS)の100%子会社であるSIAE社が主催し、各国の戦闘機や旅客機のデモンストレーション飛行なども行われる。
前回2017年の第52回パリ航空ショーでは、日本からは防衛省、三菱航空機(MRJ)、日本航空宇宙協会(SJAC)、東京都などが出展した。主催者発表によれば、世界各国から2,381社が出展し、ビジネス来場者14万2,000人、一般来場者18万人の合計32万2,000人が来場したという。
今年の航空ショーには、2,300社の出展、35万人の来場者が見込まれている。6月17~20日の3日間は商談会(ビジネスデイ)、21~23日が一般公開となる。日本からは防衛省、三菱航空機、ホンダジェットを始めとして、ジャパン・エアロ・ネットワーク、日本航空宇宙工業会などが出展を予定している。
三菱航空機は、昨年のファンボロー航空ショーに続きMRJ90を展示し、70席クラスのMRJ70の機体概要を発表するとしている。同時にMRJの名称を「スペースジェット」に変更する発表も予定されている。
航空自衛隊のC-2輸送機は今回初めて参加する予定で、2017年のショーに初参加した海上自衛隊のP-1哨戒機も前回に引き続き参加する。航空自衛隊の参加は、国外運航訓練の一環として位置づけ、隊員15人が参加するという。2機ともデモフライトは行わず地上展示のみとのこと。
米ボーイング社は、2017年のショーにおいて「ボーイング737MAX10」を大々的に発表したが、相次ぐ事故を受け、今回は出展を見合わせる。代わりに空中給油・輸送機であるKC-46と787-9型機を飛行展示する。(記事:kan1713・記事一覧を見る)