国際疾病分類第11版、「燃え尽き症候群」が明確に定義

2019年6月1日 21:25

世界保健機関(WHO)総会で5月25日に採択された国際疾病分類第11版(ICD-11)では、「燃え尽き症候群」の定義が明確化されている(QD85 Burn-outSlashGearの記事)。 現行のICD-10でも「燃え尽き」(Burn-out)は健康状態に影響を与える要素の一つとして取り上げられているが、定義としては「活力が消耗した状態」といったものだった。ICD-11では「燃え尽き」を「慢性的な職場でのストレスの結果生まれる症候群」と定義しており、職業に関連する状況に限定し、他の生活領域での体験に適用すべきではないと明記した。特徴としては 1)エネルギーが減少または消耗したような感覚、2)自分の仕事に対する精神的な距離の増加、または自分の仕事に関する否定的・冷笑的な感覚、3)職業的な効力の減少、という3つが挙げられている。 ICD-11はWHO加盟国で2022年1月1日に発効する。 

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