4月の正社員・契約社員・転職求人数、引き続き増加 ディップ・パーソルキャリアが調査
2019年5月14日 11:46
求人情報サイトを運営するディップやパーソルキャリアが4月の求人動向を発表し、これまでから引き続き求人数が増えていることが分かった。
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■サービスを中心に12カ月連続で前年同月比がプラス
13日、求人情報サイトを運営するディップが4月度の正社員・契約社員の求人件数レポートを発表した。4月における求人件数は約2万6,000件で、前月比6.1%減、前年同月比22.9%増となり、前年同月比は12カ月連続で増加した。
大カテゴリの職種別で大きく前年同月比が伸びたのは、サービスが121.5%増、運搬・清掃・包装等が93.0%増、専門的職業が53.9%増。反対に前年同月比が大きくマイナスとなったのは製造・技能が55.3%減、飲食が31.4%減、教育が28.4%減となっている。
■看護・介護、エステなどが大きく求人増
中カテゴリの職種別で大きく前年同月比が伸びたのは、専門的職業のIT・クリエイティブ/クリエイターその他が209.6%増、看護・介護が269.0%増、歯医者・歯科衛生士・歯科助手が73.1%増、サービスのエステ・リラクゼーションが370.4%増、運搬・清掃・包装等の仕分け・検品・梱包が342.5%増、教育の教育その他が164.4%増。
反対に前年同月比を減らした職業で目についたのは、事務的職業のテレアポ・テレオペが55.8%減、専門的職業のWEBデザイン・CAD・DTP7が73.0%減、販売の専門ショップが95.8%減、飲食のフード・飲食その他が55.2%減、サービスの美容・理容・サロンその他が77.6%減、建設の建設・土木その他が65.8%減、製造・技能その他の製造系が63.6%減など。
■転職の求人数は調査開始以来の最高値
同日、求人サイトを運営するパーソルキャリアが4月度の転職求人倍率レポートを発表した。4月における求人倍率は2.19倍で、前月比0.02ポイント増、前年同月比0.17ポイント減。
求人数は前月比0.7%増、前年同月比4.5%増となり、2008年1月の調査開始以来最高値を更新した。概要によると、新たに中途採用を開始した企業が増えたことで求人数が増加した一方、10連休の影響により転職希望者数は3月から横ばいに推移したとのこと。
■金融でも中途採用が増加
業種別で求人倍率が最も高かったのはIT・通信の6.30倍、ついでサービスの2.43倍、金融の1.83倍、メディカルの1.78倍、メーカーの1.78倍、メディアの1.57倍。
IT・通信ではITコンサルティングやシステムインテグレータで求人が増加し、金融では生命保険会社や格付け会社、政府系の金融機関や地方銀行でも中途採用が行われるようになった。メディカルでは医療機器メーカーやCRO(医薬品開発受託機関)、メディアではWebやスマートフォン関連の広告のニーズから広告代理店の求人が増加したという。
その一方で求人倍率が1倍を下回った業種では、商社/流通の0.90倍、小売/外食の0.79倍、その他の0.63倍がある。(記事:県田勢・記事一覧を見る)