『名探偵ピカチュウ』映画全編流出? 真相は「ピカチュウダンス」!?
2019年5月12日 20:06
5月8日午前10時頃から、ハリウッド映画『名探偵ピカチュウ』の全編と同じ長さの1時間43分もの動画が流出したのでは?と話題になった。
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実はこの動画、製作側公認の「流出に見せかけたジョーク動画」であったようだ。
■1時間43分もの映画『名探偵ピカチュウ』動画が流出?
5月3日に公開され大ヒットしている映画『名探偵ピカチュウ』の全編と同じ長さの1時間43分もの動画が、“YouTubeに流出した”とTwitterで大きな話題になった。
この出来事は5月8日午前10時頃(日本時間)に起きており、YouTubeでは、この動画だけが投稿されたチャンネル「Inspector Pikachu(警部補ピカチュウ)」から、『POKEMON Detective Pikachu:Full Picture』のタイトルで公開されている。
その後、この流出らしき動画しかツイートしていない、「Inspector Pikachu」という名の怪しいアカウントも登場。さらにピカチュウの声を担当したライアン・レイノルズ氏が、自身のTwitterから、映画の公式アカウントやワーナー・ブラサース宛てに、“Um....Attn(うーん、見て)”と嘆きながら、流出画像をリークするかのようなコメントをアップした。
これらの影響を受けてか、動画はわずか数日で(5月12日現在)1700万回近くも再生され、「高く評価」が56万も押されるほどの“大騒ぎ”となり、視聴した人々からは「あれはヤバイ」「これは大変なことだ」などの声が上がっていたのだが……。
■実は製作側も公認の「ジョーク」!
実はこの騒動、動画流出を装った「ジョーク動画」だったのだ。動画の左上には前述したレイノルズ氏であろう「R.Reynolds」の透かしが入っていることから、製作側もこの動画を了承しているようである。
また動画は「ワーナー・ブラザーズ」「レジェンダリー・ピクチャーズ」「株式会社ポケモン(※プロデュースおよび販売)」のオープニンロゴが流れたり、本編と同じ長さの1時間43分で作られるなど手が込んでいるのだ。
ところがこの動画、再生した1分あたりで「これはおかしいぞ?」と誰もが気付く仕掛けとなっている。ジャスティン・スミス氏が演じる主人公ティムの視線の先では、愛らしいピカチュウが延々とダンスを繰り返しているからだ。
さらに、この「ジョーク動画」の公開に合わせ、本編である『名探偵ピカチュウ』公式Twitter(@DetPikachuMovie)も、アカウント名を「Detective Leakachu」に変更(※現在は元に戻っている)するほどの念の入りよう。どうやらアカウント名のLeakachuとは「leak+Pikachu」の造語で、意訳すると「名探偵流出“チュウ”」であろうか。
北米では5月10日に公開される『名探偵ピカチュウ』、今回の「ジョーク動画」はそれに合わせた演出かもしれない。(記事:高塔・記事一覧を見る)