コム デ ギャルソン・オムの2019-20年秋冬 活気づくカレッジスタイルの潮流

2019年5月10日 09:53

 コム デ ギャルソン・オム(COMME des GARÇONS HOMME)の2019年秋冬コレクションは、ブランドの真骨頂であるミリタリーのスタイルにストリートとカレッジスタイルを織り交ぜた。今シーズンは、ユースフルなエッセンスが滲んでいる。

■今季はヤングに、トラッド&ミリタリーを解釈する

 クラシックな無地のジャケットは、リバーシブル仕様で、裏返せばアメカジ風の大胆な配色の1着へと変わる。クルーネックのトップスも同じく、大胆な配色のアメカジ風だ。ブランドの定番であるハイブリットなシャツは、クリーンなシャツをベースに、フロント部分を切り替えて今シーズンのムードたっぷりに仕上げた。

 MA-1やモッズコートなどミリタリー感たっぷりのラインナップが揃う一方で、スタジャンなど今季らしさを象徴するアイテムも登場している。フォーマルの定番であるジャケットは、キルト仕様にしたり、MA-1とハイブリットしたりと、テイストミックスを楽しんでいる。

 チノパンなどのカジュアルなボトムス群は、裏面の縫い代始末のグログランテープに原色を採用し、ロールアップの際のアクセントとして“カレッジ風”が覗くデザインに仕上げた。トレンチコートの一工夫として、ウォールペイントを想わせるようなグラフィックを採用している。

 あらゆるテイストミックスを楽しむワードローブの中で、秋冬コレクションらしさも忘れない。今季は、ノルディック柄を織り交ぜることで、柔らかな季節感を取り込んだ。温かみのあるチェック柄は、今季らしさと秋冬らしさを同時に叶えるアウターやシャツとして展開している。

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