実写『ソニック』批判に監督が“修正”明言、成功した『ポケモン』との差は?

2019年5月10日 08:27

 ハリウッドの実写映画『ソニック』のトレイラー映像が公開されたが、ソニックの姿に多くのファンから不満の声が噴出した。それを受け、ジェフ・フォウラー監督が“修正”を明言し話題となっている。

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 実写化で成功した例では、最近では同じハリウッド映画『名探偵ピカチュウ』があげられるが、両者の違いはどのようにして生まれたのだろうか?

■ソニックのデザイン修正を監督が明言

 先日「実写ソニックにファン困惑」のニュースをお届けしたが、ついにその声が監督をも動かすこととなった。

 ハリウッドで製作される実写映画『ソニック・ザ・ムービー』の“ソニック”について、監督であるジェフ・フォウラー(Jeff Fowler)氏が自身のTwitterアカウントで「デザイン修正」を約束したのだ。

 それを受け一部ファンの間では「製作側に口出しし過ぎではないのか」「いや、オリジナル映画ならまだしも原作ありきの映画ならファンを蔑ろにしている」など、新たな波紋も生み出している。

■同じハリウッドで『名探偵ピカチュウ』の成功の謎は?

 今回騒動となった『ソニック』シリーズは、ゲーム会社「セガ」が誇る人気アクションゲームであり、主人公のソニックと言えば“看板キャラ”でもある。1991年にメガドライブで発売された1作目から28年の間、さまざまなハードやゲームが発売。2007年からはライバルである任天堂とのコラボとして、『マリオ&ソニック ATオリンピックシリーズ』が製作されている。

 その任天堂の『ポケモン』だが、今回のソニック同様ハリウッドで映画化されたのだが、こちらは成功を納めているようだ。『ポケモン』の人気キャラ「ピカチュウ」を主人公にした『名探偵ピカチュウ』は、5月1日に日本でも封切られている。実は当初こそファンの間で「ポケモンが可愛くない」と言われていたハリウッドの実写だが、「しおしおになったピカチュウ」などが静かな人気となるなど、蓋を開けてみれば大成功となったのだ。

 どうやらその成功の裏には、監督を務めたロブ・レターマン氏や製作側の“ポケモンに対しての情熱が大前提”にあった。さらに“生きているように”見せるため、映像は『ファンタスティック・ビースト』を参考にしたと言う。

 『ソニック・ザ・ムービー』の米公開予定は2019年11月、今から半年しか残されていない中、メインキャラ「ソニック」の修正が間に合うのか気になるところだ。(記事:高塔・記事一覧を見る

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