3月の外食市場規模、3カ月連続でマイナス リクルートライフスタイル調査

2019年5月8日 12:35

 リクルートライフスタイルの調査によると、3月の外食市場規模は3,668億円で、3カ月連続で前年同月比マイナスとなったことが分かった。

【前月は】2月の外食市場規模、悪天候で2カ月連続マイナス リクルートライフスタイル調査

■3カ月連続で前年同月比マイナス

 7日、リクルートライフスタイルが2019年3月の外食市場調査を発表した。3月の3圏域(首都圏・関西圏・東海圏)合計の外食市場規模は3,668億円で、前年同月比89億円減となり3カ月連続で前年同月を下回った。3カ月連続でマイナスとなるのは、2017年3~5月以来とのこと。

 地域別では、関西圏が997億円で前年同月比10億円増だったものの、首都圏が同91億円減の2,229億円、東海圏が同7億円減の443億円となっている。2018年3月が「調査開始以来最高の外食市場規模」となっていたことから、その反動があったものとみられる。

■30代男性が実施率も単価もマイナス

 性年代別の外食実施率では、30代男性(3月実施率:80.8%、前年同月比3.0ポイント減、以下同じ)、40代女性(74.1%、2.5ポイント減)、60代女性(74.6%、2.2ポイント減)で前年からのマイナスが大きめ。反対に前年から実施率が増えたのは、20代男性(81.0%、0.5ポイント増)、30代女性(78.4%、0.4ポイント増)、50代女性(72.4%、0.1ポイント増)の3世代のみ。

 性年代別の外食単価では、20代男性(3月単価:2,343円、前年同月比175円減、以下同じ)、30代男性(2,439円、143円減)で大きく単価を下げており、20代女性(2,603円、98円増)、50代女性(2,728円、108円増)などで単価を上げている。

■焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店が好調続く

 業態別で市場規模が増加したのは、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(3月市場規模:380億円、前年同月比10億円増、以下同じ)、ファミリーレストラン・回転すし等(257億円、8億円増)、居酒屋(878億円、5億円増)など。焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店は引き続き好調となっているほか、ファミリーレストラン・回転すし等において直近1年間で前年同月比マイナスとなったのは2カ月(2018年5月、19年1月)のみ、居酒屋は3カ月(18年7・9月、19年1月)のみと堅調な売上を示している。

■フレンチ・イタリアン料理店は足元厳しく

 反対に市場規模が減少したのは、和食料理店(534億円、40億円減)、中華料理店(202億円、11億円減)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(167億円、11億円減)、フレンチ・イタリアン料理店(288億円、9億円減)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(130億円、7億円減)など。

 特にフレンチ・イタリアン料理店においては直近1年間で前年同月比プラスとなったのは3カ月(18年4・6・8月)のみで、18年9月以降は前年同月比マイナスもしくは変わらずの厳しい数字が続いている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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