ユナイテッド航空、機内エンタメシステムのカメラにシール プライバシー懸念
2019年5月1日 09:53
2月に複数の航空会社の新しい機内エンターテインメントシステムで使い道のないカメラが見つかって騒ぎとなっていたのだが、ユナイテッド航空は念のためシールを貼ってカメラをふさいだそうだ(SlashGearの記事、The Vergeの記事、BuzzFeed Newsの記事)。 カメラの存在が最初に話題となったのはシンガポール航空の新型機内エンターテインメントシステムで、その後アメリカン航空やデルタ航空、ユナイテッド航空でも確認された。新型の機内エンターテインメントシステムにはタブレット型端末のように、乗客の正面を向いてカメラが埋め込まれている。しかし、カメラを利用するアプリは搭載されていないため、航空会社が乗客を監視しているのではないかとの憶測も出ていた。これについて各社では、カメラはメーカーが今後の機能追加のために搭載したものだが、航空会社側では使用する計画はないと説明。カメラは完全に無効化されており、機内で有効化することもできないなどとも説明していた。 今回カメラにシールが貼られているのを発見したのはBuzzFeedの元エンジニアだ。ユナイテッド航空ではBuzzFeedの問い合わせに対し、カメラは以前から無効化しているが、さらなる対策を行ったなどと回答したとのことだ。