みずほ銀行、取引情報を「電話会話」から自動入力 NTTコムと共同で開発

2019年4月28日 07:45

 みずほフィナンシャルグループは、取引データを自動的に入力する「音声入力ツール」を、みずほ銀行、みずほ情報総研、NTTコミュニケーションズと共同で開発した。今回、業務効率化ツールとして開発した音声入力ツールは、音声認識処理、テキストマイニング、RPAなどの最新技術を活用しており、みずほ銀行では、市場バンキング業務での利用開始した。

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 金融市場での国債や資金などの取引では、売買相手と取引条件(売買価格、数量、決済日など)の確認は電話で行うことが市場慣例となっている。これまで、みずほ銀行では、自行の取引管理システムに確定した取引条件を手作業で入力していた。

 一方同行では、先進テクノロジーを利用し、ビジネスインフラの強化やオペレーションエクセレンス(卓越した業務遂行能力)の向上に取り組んでおり、今回の音声入力ツールもその取り組みの一環として開発された。

 今回開発の音声入力ツールには、NTT研究所が開発したAI技術「corevo(コレボ)」を基盤とした音声認識エンジンを搭載し、会話の内容をテキストデータに変換する。市場慣行となっている独特の用語や言いまわしなどにも対応した。テキストに変換された会話内容のデータは、「重要事項抽出システム」を用いて入力に必要なものを抽出し、取引管理システムにRPAを用いて自動で入力する。

 みずほ銀行では、2019年3月より音声入力ツールの利用を市場バンキング業務で開始しており、全取引の7割が自動入力されたことで、業務の効率化を実現したという。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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