ZOZO、京セラ、アンリツなど/本日の注目個別銘柄

2019年4月26日 15:47


<6754> アンリツ 1926 -282急落。前日に19年3月期決算を発表。営業益は112億円で前期比2.3倍、第3四半期決算時に大幅上方修正した水準で着地した。一方、20年3月期は100億円で同11.1%減を見込む。市場予想は130億円程度であったとみられ、想定外の減益ガイダンスに。LTE向け需要の減少懸念が反映されているものとみられる。5G向け本格化による収益成長期待が高まっていた中、2ケタ減益ガイダンスには失望感が先行。

<7974> 任天堂 38000 -510反落。前日に19年3月期の決算を発表している。営業利益は2497億円で前期比40.6%増益、市場予想は若干下回ったものの、大きなサプライズは乏しい。一方、20年3月期見通しは2600億円で同4.1%増益の見通し、3500億円程度の市場予想を大きく下回っている。中国でのスイッチ販売効果への期待も高まっていただけに、その効果は織り込んでいないとみられるものの、ネガティブな反応が先行する形に。

<4689> ヤフー 296 +5大幅高。前日に19年3月期の決算を発表、営業利益は1405億円で前期比24.4%減益、従来予想レンジの下限水準での着地となった。一方、20年3月期は1406-1500億円のレンジ予想を示し、4期ぶりに増益転換する見通しとなっている。説明会においては、今期は追加的な大規模投資の計画がないこと、PayPayはオンラインで利用可能となることで、利用者が一気に拡大する可能性なども示されている。

<6971> 京セラ 7190 +336大幅続伸。前日に19年3月期決算を発表。営業益は948億円で前期比4.5%増、従来計画の760億円を大幅に上回った。20年3月期は1400億円で同47.6%増を見込む。市場予想は1630億円程度であるが、本社部門損益の計画が極めて保守的と捉えられる形に。また、配当性向を40%から50%に引き上げ、自社株買いの方針も変更。キャッシュポジションが豊富にあり、積極的な自社株買い期待なども先行した。

<4661> OLC 12270 -355大幅反落。前日に19年3月期の決算を発表しているが、20年3月期の大幅減益見通しがマイナス視される形になっている。前期営業利益は1293億円で前期比17.2%増益となったが、今期は929億円で同28.1%の減益見通し。市場予想を350億円程度下回る水準になっている。TDL35周年の反動で減益は避けられないとみられていたが、減益幅の大きさにはネガティブなインパクトが強いようだ。

<6857> アドバンテス 3140 -305急反落。前日に19年3月期決算を発表、営業益は647億円で前期比2.6倍、1-3月期は減益に転じたが、市場予想は25億円程度上回った。一方、20年3月期は300億円で同53.6%の大幅減益を見通す。保守的な傾向は強いものの、市場予想を120億円程度下回るガイダンスにはネガティブなインパクトが先行へ。半導体テスタ市場の調整に加えて、エンジニア強化など固定費の増加が減益要因となるようだ。

<3092> ZOZO 1965 -201伸び悩んで急反落。前日に19年3月期決算を発表。営業益は257億円で前期比21.5%減、1-3月期は前年同期比44.9%減の50億円で、会社計画を8億円下振れた。20年3月期はPB事業の赤字縮小を背景に前期比24.7%増の320億円を見込むが、市場予想は30億円程度下振れる形に。ZOZOARIGATOの終了発表などは評価できるも、成長率の鈍化懸念で、株価の割高感をあらためて意識する流れにも。

<7205> 日野自 1048 +44大幅反発。前日に19年3月期決算を発表した。営業益は867億円で前期比7.9%増、市場予想線上だが、1-3月期は前年同期比24.6%増と大幅増に転じた。20年3月期は900億円で前期比3.8%増と予想。970億円程度の市場予想は下回るが、従来から保守的な傾向が強く、現段階のガイダンスとしてはポジティブに。インドネシア市場の需要回復見通しも示され、買い安心感につながった。

<4549> 栄研化 2000 -400急反落。前日に19年3月期の決算を発表している。営業利益は46.1億円で前期比32.6%増益、従来計画の42億円を上回る着地となった。ただ、第3四半期の段階で通期計画を超過していたことから、上振れ決算は想定線と捉えられる。また、20年3月期は36億円で同21.9%減益の見通し。年間配当金も30円から27円に引き下げの方針。研究開発費などの先行投資負担増を想定している。

<4348> インフォコム 2130 +315急騰。前日に19年3月期の決算を発表、営業利益は68.9億円で前期比18.2%増益、従来計画の67億円をやや上回る着地となった。電子コミック配信サービスが好調に推移した。20年3月期は78億円で同13.2%増益の見通し。年間配当金も29円を計画で、前期比実質7円の増配となる。安定した業績成長トレンドの確認で、見直しの動きが強まる形になっている。《US》

関連記事

最新記事