副業を禁止している会社が早く副業を許可するべき理由
2019年4月11日 11:02
今、副業に興味を持っている人は非常に多い。エン・ジャパンが「エン転職」でユーザーアンケート調査を行ったところ、88%が副業に興味があると答えた。しかし労働者とは反対に、副業を認めていない企業は55%もある。このようにまだ副業を認めていない企業は、1日でも早く副業を解禁するべきだという理由を今回は紹介する。
【こちらも】副業解禁は企業にとって有益なのか 企業のメリットは何か
●企業のイメージアップに繋がる
副業を認めることで、従業員が抱く企業のイメージアップに繋がる。なぜならここ最近、就職先として人気のある企業の特徴として「副業を認めている企業」も、キーワードになっているからである。終身雇用制度が崩壊していることは、今や誰もが知る事実である。それぞれ次のステップに備えた行動の一つとして、副業を選択肢に入れるようになったのかもしれない。
●優秀な人材を確保しやすくなる
ここ最近、大手企業が続々と副業を解禁している。理由はいくつかあるが、その中に「優秀な人材を確保しやすくなる」ということも挙げられている。優秀な人材であればあるほど、外部からも仕事の依頼が来やすくなるが、その際、副業を禁止している会社であれば仕事を引き受けられなくなる。その結果副業を認めている会社に転職しようということになりかねない。そのような事態を防ぐために、続々と副業を解禁し始めるようになっているのである。
●多くの労働者は副業を禁止している企業に魅力を感じていない
まだまだ少ないとはいえ、数年前と比較して副業を解禁する企業は増えてきている。マクロミルが「副業に関しての意識調査」を行ったところ、副業を禁止している企業について、あまり魅力がないと答えた人は59.8%、まったく魅力がないと答えた人は23.1%と、80%を超える人々が副業を禁止している会社に対して魅力を感じていないということがわかる。この数字はどこの企業にとっても決して無視できない数字ではないだろうか。
以上である。企業が副業を認めるにはデメリットが多いように思われているようだが、メリットも多く存在する。また早く副業を認めていかないと、労働者が副業を禁止している企業に魅力を感じず、退職されてしまう可能性もあり、転職する際に候補から外れてしまいかねない。そのような事態を防ぐためにも、まだ副業を認めていない企業は、副業解禁の検討を一度してみてはいかがだろうか。(記事:IKO・記事一覧を見る)