インドの人工衛星破壊で生まれたデブリ、国際宇宙ステーションのリスクに

2019年4月8日 22:48

あるAnonymous Coward曰く、 3月27日にインドが行ったミサイルによる人工衛星破壊実験に対し、スペースデブリをまき散らすものだとの批判が強くなっている。たとえばNASAのジム・ブライデンスタイン長官は、衛星の破壊はISSの飛行士を危険にさらす行為だとし、「環境破壊行為であり、飛行士の安全な宇宙飛行とは両立しないことを明確にしなければならない」とインド政府を非難している。

 破壊直後の時点でこうしたスペースデブリは270個以上確認されており、さらにその後の調べでその数は少なくとも400個以上に上ることが分かっているという。うち60個は6インチ(約15cm)以上の大きな破片だという。

 破壊された衛星は比較的低い軌道を周回するもののため、破壊によって生じた破片は数週間以内に落下するとインド政府は説明しているが、少なくとも24個以上のデブリがより高い高度に達し、潜在的にISSのリスクとなっていることが確認されているという。

 NASAは、米国戦略軍司令部の連合宇宙運用センター(CSpOC)と共に、ISSへのリスクは過去10日間で44%増加したと推定している(nprEngadget日本版Slashdot)。

関連記事

最新記事