英議会は代替案否決、合意なしのEU離脱に備えるべきか

2019年4月2日 13:56


*13:56JST 英議会は代替案否決、合意なしのEU離脱に備えるべきか
 英議会は1日、メイ首相の欧州連合(EU)離脱協定案の4本の代替案について採決したが、いずれも否決された。代替案にはEUとの関税同盟に残留する案と国民投票の再実施案も含まれていたが、これらも否決された。報道によると、英議会は3日にも別の代替案について採決する可能性があるが、採決結果については予断を持てない状況のようだ。

 議会での採決結果を受けて英国のバークレイEU離脱担当相は、「英国が合意なしで4月12日にEUを離脱するという基本姿勢は変わっていない」との見方を示した。外為市場ではリスク回避的なポンド売りが広がったが、市場参加者の一部は英国が合意なきEU離脱を回避し、ポンド相場の反発を予想している。ただし、英国経済の現状やユーロ圏の経済情勢を考慮すると、ポンド相場の大幅な反発は期待できず、金利見通しの引き上げは困難との見方が多いようだ。《MK》

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