新元号、4月1日午前11時半頃に発表
2019年3月31日 11:45
菅義偉官房長官は29日の記者会見で平成にかわる新「元号(げんごう)」の政令、公布のスケジュールを発表した。4月1日午前11時30分ころから官房長官が記者会見し「新元号」を発表、12時ころから「新元号」の意義を総理が記者会見で説明するとしている。
菅長官は「1日午前9時30分から官邸4階特別応接室で概ね40分程度、元号に関する懇談会を開催する予定。衆議院、参議院の議長、副議長への意見伺いを午前10時20分頃から衆議院議長公邸で行う。引き続き、官邸4階閣僚応接室で『全閣僚会議』を行った上、閣議において元号を改める政令を決定。その後、午前11時30分頃から、私の記者会見、12時頃から総理記者会見を行う」と説明した。改元は5月1日に行われる。
そもそも「元号」の始まりは中国で、西暦600年ころに文化や制度とともに日本に伝わった。庶民間では江戸時代まで干支の方が一般的だったという。現在のように「一世一元」になったのは明治維新からで歴史は浅く、江戸時代までは災害や遷都などの理由で天皇在位途中でも改元されてきた。
昭和50年代、右派系団体が軸になり元号法制化運動が展開され、40年前の1979年(昭和54年)に「元号法」が制定されて、改元は「一世一元」と規定され、政府が政令で決めることになった。この法律につけられた附則で「昭和」の元号も、本則規定に基づいて定められたものとされた。(編集担当:森高龍二)