ISS初となる女性宇宙飛行士2名の船外活動、サイズ合う宇宙服そろわず中止に
2019年3月30日 15:47
NASAは国際宇宙ステーション(ISS)で初となる女性宇宙飛行士2名による船外活動を3月29日に計画していたが、サイズの合う2人分の宇宙服が用意できないため取りやめにしたそうだ(NASAのブログ記事、GeekWireの記事、The Vergeの記事、Mashableの記事)。 29日の船外活動は3回にわたって行われる一連の船外活動の2回目で、1回目に引き続き太陽電池パネルに接続する充電池をニッケル水素充電池からリチウムイオン充電池に置き換える作業が予定されている。当初はNASAのアン・マクレイン宇宙飛行士とクリスティーナ・コック宇宙飛行士が任務を割り当てられており、女性だけによる初の船外活動になる予定だった。 1回目の船外活動をNASAのニック・ヘイグ宇宙飛行士とともに行ったマクレイン宇宙飛行士は、この船外活動を通じて宇宙服のファイバーグラス製の胴体部分は中サイズが自分に最もフィットすることがわかったと述べている。ISSには中サイズの胴体部分が2つあるが、実際に使用するには組み立てが必要になるため、29日までに用意できるのはコック宇宙飛行士が使用する1着のみとなっていた。 そのため任務の割り当てが変更され、29日の船外活動はコック宇宙飛行士とヘイグ宇宙飛行士により無事完了した。マクレイン宇宙飛行士はCSAのダビッド・サン-ジャック宇宙飛行士とともに、一連の船外活動3回目となる4月8日の任務にあたる。