ショッピングセンター2月売上、春物衣料好調で2カ月ぶりにプラス
2019年3月24日 10:11
日本ショッピングセンター協会の発表によると、2月のショッピングセンター売上は飲食に加えて好天による春物衣料が好調だったことで2カ月ぶりに前年比プラスとなったことが分かった。
【前月は】ショッピングセンター1月売上、インバウンド低迷で2カ月ぶりのマイナス
■SC売上は2カ月ぶりにプラス
22日、日本ショッピングセンター協会が2月のショッピングセンター販売統計調査報告を発表した。売上高は4,239億5,854万7,000円で前年比0.9%増となり、2カ月ぶりに前年同月比プラスとなった。業種ごとの売上ではこれまでから引き続いて飲食が好調だったことに加えて、2月後半からの気温の上昇により婦人衣料が好調だった。
■春物衣料が好調、スーパーが苦戦
このうち、テナントは前年同月比1.5%増の3,376億8,281万6,000円で2カ月ぶりのプラス。キーテナントは同1.7%減の862億7,573万1,000円で、5カ月連続のマイナスだった。テナントでは春物衣料が好調、キーテナントでは前年における野菜の相場高の反動などでスーパーマーケットを中心に苦戦だったという。
■北陸は前年の大雪の反動で好調
地域別では、東北(前年比:0.7%減、以下同じ)と四国(0.9%減)のみ前年比マイナス。北陸(2.5%増)と近畿(1.5%増)が比較的好調で、北陸は前年の大雪からの反動で今年の好天による売上増、近畿は大阪市の駅ビルが好調だった。北海道(0.9%増)、関東(0.9%増)、中部(0.5%増)、中国(0.6%増)、九州・沖縄(0.4%増)は微増だった。
■川崎市や大阪市が好調
大都市で好調だっはのは札幌市(前年比:2.1%増、以下同じ)、川崎市(8.3%増)、名古屋市(2.5%増)、京都市(2.7%増)、大阪市(4.2%増)。川崎市はリニューアルや増床を実施したショッピングセンターが、大阪市は食品を強化した駅ビルが好影響につながった。
仙台市(0.2%減)、東京区部(1.0%減)、神戸市(0.9%減)、広島市(5.2%減)、福岡市(3.6%減)の5都市で前年比マイナス。千葉市(0.0%増)、横浜市(0.8%増)、北九州市(0.5%増)が前年並みだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)