人材と店舗のマッチングアプリ「スポットメイト」、テスト運用で効果を実証

2019年3月22日 20:04

 お手伝いコミュニティアプリ「スポットメイト」を運営するスポットメイトは、シェア型レストラン「re:Dine GINZA(リダイン銀座)」でテスト運用を実施し、単発で雇われたスタッフも通常と変わらないクォリティの仕事とサービスを提供できることを実証したと発表した。

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 飲食店・サービス業の人手不足は深刻となっており、2020年の東京五輪時には20万人強の人材ニーズが発生し、人材獲得コストが大幅に増えるとされている。スポットメイト社では、人材獲得の新たな場として「スポットメイト」を活性化させることで、社会問題解決の一助にしたいとしている。

 「スポットメイト」は、2018年11月からサービスを開始。固定のシフトや店舗にとらわれずに、時間単位で働きたいとする人と、人手が足りないお店を人材をマッチングするアプリだ。人材を求める店舗側は、人手不足が予想される日時と、必要なスキル等の人材要件をアプリに登録。そこに、働きたいユーザーが応募する仕組みだ。

 応募があれば、店舗側は応募者のスキル・資格、これまでのアルバイト歴等を判断材料に選考を行う。応募から選考、実際の仕事に至るまでの過程を、すべてこのアプリ1つで完結できる。

 またアプリを通じて、1度働いた経験者とコンタクトを取ることができるため、こうした「リピーター」とつながっておけば、次回依頼時に初回指導や教育の手間が省けるメリットもある。本人との交渉で、長期契約をすることも可能だ。

 今回の実験は、favy社が運営する独立や起業を目指すシェフのためのコワーキングスペース「re:Dine GINZA」で実施。2019年1月にオープンしたばかりの「re:Dine GINZA」は、約120坪120席のシェア型レストランで、キッチンには最大5名のシェフが腕をふるうスペースがあり、シェフにより違った料理を楽しめる。独立や開業を目指す料理人や見習いにとっては、自分の腕を確認し研鑽できるチャレンジスペースとなる。キッチンも客席もシェアするスタイルは、favyによると日本初だという。

 すでにテスト運用はスタートしており、スポットメイト経由で応募したスタッフも、通常のスタッフと遜色無いレベルの仕事を維持できることが実証されたという。中には、単発勤務時のパフォーマンスが認められ、長期雇用機会につながるケースも出てきている。

 スポットメイトでは、今回のテスト効果を検証することにより、外食産業だけでは無く人材を求める様々な業界への提供を目指し、「良質な」マッチングを活性化させたいとしている。

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