WinRARの脆弱性を狙ったマルウェアが急増

2019年3月20日 22:28

 老舗のファイル圧縮・展開ソフト「WinRAR」の脆弱性を悪用するマルウェアが多数登場しているという(SLASH GEARZDNetEngadgetSlashdot)。

 この脆弱性は2月に明らかになったもので、細工を行なった圧縮ファイルをWinRARに処理させることで、任意の場所にファイルを設置できるというもの(Security NEXTCVE-2018-20250)。すでに修正版がリリースされているが、バージョン5.61以前のすべてのWinRARにこの脆弱性が含まれている。

 この脆弱性が公表されて以来、すぐにこれを悪用するマルウェアが登場したとのことで、100種類以上の攻撃例が確認されているという。具体的な攻撃例としては、人気歌手アリアナ・グランデの最新アルバムを違法にコピーし圧縮したRARファイル中にマルウェアを仕込み、WinRARでこのファイルを展開させるとマルウェアがシステムにインストールされるといったものがあるそうだ。

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