2月の訪日外国人、260万4300人で過去最高に 日本政府観光局発表
2019年3月20日 16:15
日本政府観光局の発表によると、航空路線の新規就航や旧正月の行楽需要により、1月に続いて2月の訪日外客数も過去最高を記録したことが分かった。
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■2月の訪日外客数は260万4,300人で過去最高
19日、日本政府観光局(JNTO)が2019年2月の訪日外客数(推計値)を発表した。訪日外客数は260万4,300人で前年同月比3.8%増となり、2月としては過去最高となった。また1~2月の累計は529万3,700人で、前年同期比5.6%増となり、こちらも累計で過去最高となった。
■2月は中国トップも1~2月累計は僅差で韓国
国や地域別で最も多かったのは中国の72万3,600人(前年同月比1.0%増、以下同じ)。次いで韓国が71万5,800人(1.1%増)、台湾が39万9,800人(0.3%減)、香港が17万9,300人(0.5%増)、タイが10万7,800人(31.4%増)、アメリカが9万2,700人(13.2%増)、オーストラリアが4万7,700人(5.6%増)など。
1~2月の累計で最も多かったのは韓国の149万5,200人(1.1%減)。次いで中国が147万8,000人(9.6%増)、台湾が78万7,300人(4.8%増)、香港が33万3,600人(1.6%減)、タイが20万400人(21.7%増)、アメリカが19万5,900人(12.6%増)、オーストラリアが12万8,800人(11.9%増)など。
■ベトナム、タイ、フィリピンが大幅増
前述したタイ(前年同月比31.4%、以下同じ)の他、大きく伸びている国では、インドネシア(16.6%増)、フィリピン(28.0%増)、ベトナム(68.6%増)、インド(15.6%増)、カナダ(14.7%増)、ロシア(13.4%増)などがある。航空路線の新規就航に加えて、アジアからは旧正月による曜日の並びがよかったことで連休が増えたことが影響した。
■台湾、イギリス、イタリアが前年同月比マイナス
2月に前年同月比マイナスとなったのは、前述の台湾(前年同月比:0.3%減、以下同じ)の他、イギリス(1.2%減)、イタリア(0.7%減)の3カ国のみ。また、1~2月の累計では、韓国(1.1%減)、香港(1.6%減)、イタリア(3.5%減)が前年比マイナスとなった。台湾では中華航空のストライキによる日本路線の欠航、イギリスではEU離脱による不安感が影響したとみられる。イタリアについては、長期休暇が取得しやすい4月の訪日需要が高まっていることで他の時期にマイナス影響を与えていると推測している。(記事:県田勢・記事一覧を見る)