経産省、副業・兼業限定で「空飛ぶクルマ」開発のメンバーを公募
2019年3月15日 11:12
ビズリーチが運営する転職サイト「ビズリーチ」上で、経済産業省主導の「空飛ぶクルマ」プロジェクトメンバーを公募している。副業・兼業限定で、期間は3月7日から4月3日まで。採用されたものは、「週1官僚」として、本プロジェクトに携わることになる。ビスリーチを利用して、省庁が副業・兼業限定で公募を行うのは初めてのことだ。
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■優秀な人材と企業をつなぐマッチングサイト「ビズリーチ」
ビズリーチは、人材データーベースを企業に開放し、即戦力人材と企業をつなぐ日本最大級の転職サイトである。企業が求職者に対し、直接アプローチできるプラットフォームを提供することにより、能動的な採用活動、いわゆる「ダイレクトリクルーティング」を推進している。求職者側にとっても、従来知りえなかった企業からアプローチを受けることで、キャリアの可能性を広げることができる。現在は、累計1万社以上、151万人以上(2019年3月現在)の会員数を持つ。
■官民協働の「空飛ぶクルマ」プロジェクトとは?
「空飛ぶクルマ」を現実のものとするため、「空の移動革命に向けた官民協議会」が2018年8月に発足。本協議会では、経済産業省と国土交通省主導の元、民間企業・団体も参加し、議論が進められた。2018年に発表されたロードマップによると、2019年に試験飛行や実証実験、2020年には事業開始、2030年以降には実用化に向けて拡大する予定だ。本プロジェクトは、若手有志が主体となり、官民協働で推進している。
■「空飛ぶクルマ」について
「空飛ぶクルマ」とは、電動垂直着陸型無操縦者航空機と定義される。具体的には、電気自動車をベースにプロペラや自動制御システムを加えたものや、無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できるドローンを乗車可能にしたものを指す場合もある。本プロジェクトでは、災害時の緊急搬送や物質輸送、離島や山間部の新しい移動手段として、利用する構想を描いている。国土の7割が山地である日本において、その有用性は計り知れない。また少子高齢化や、へき地に住む公共福祉サービスといった社会問題への解決手段の一つにとして、期待がかかっている。
■副業・兼業が広がる第一歩へ
経済産業省の堀田陽平経済産業政策局産業人材制作室室長補佐は、本プロジェクトが「副業・兼業が広がっていく第一歩となり、個人や企業がともに成長していくこと」を期待すると述べている。