TVアニメ『エガオノダイカ』第8話「最後の伝言」イザナが託した12年前の真実とは…【感想コラム】
2019年3月12日 13:13
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
王都が陥落し、帝国軍の侵攻が進む中、王都から去ったユウキたちは拠点を南部へと移していた。季節は移り変わり、ユウキたちは数多の戦闘を繰り返しながらも、なんとか生き延びていた。
相手を無理に力で御せず、戦術を使い分けて自軍の兵にも無駄のない戦いを続けている。
しかし、そんな膠着状態の戦争も長くは続かないのであった。
このページの目次
1 TVアニメ『 エガオノダイカ 』第8話 「最後の伝言」2 ユウキの成長3 12年前の真実4 ユウキの理想論はどこまで通用するか
■TVアニメ『 エガオノダイカ 』第8話 「最後の伝言」
季節は秋。ユウキは王国南部へと拠点を移し、帝国軍への抗戦を指揮していた。
一方、ハリアントの王宮に囚われているイザナは、帝国軍の機密情報を探り当てる。今は滅亡したベルデ皇国が、その機密情報には深く関わっていた。
王宮からの脱出を試みるイザナ。決死ではない、必ず生きて妻子の元に戻る覚悟である。折しも帝国軍参謀長アイネは自ら前線に立ち、ユウキと対峙していた。
■ユウキの成長
ユウキたちが疎開し、2ヶ月半。ユウキは戦術書を読み漁り、最も無駄なく帝国軍を傷つけないようにしながら、膠着状態を保っていた。
誰も傷つけない 自らの志に即した戦いを続けていた。
束の間の平和。
仕事を抜け出しては、イザナの娘、エリサのところに遊びにきていたユウキ。一緒に料理を作ったり、食事をしたりと楽しく過ごしていた。
「お父さんが帰ってきたら、びっくりするよね!」なんて話をしてる間に……捕虜なったイザナは膠着状態にある戦況の”みせしめ”に殺されるという話が持ち上がっていた…。
「あの人なら大丈夫ですよ。あー見えてしぶといですから」
母ちゃんそりゃフラグだ。
膠着状態を心配に思っているのは王国側も一緒だ。
ハロルドは膠着状態にある戦況を嘆き、イザナやそれ以上の犠牲が出かねないという状況は避けたい。しかしユウキは犠牲は出したくはない…というジレンマに苛まれていた。
「出来れば犠牲を出したくない…敵にも、味方にも。それに…」
12年前の新型クラルスを巡る事件。ユウキの両親が亡くなった真実は、新型クラルスによる事故ではなくテロリストによる犯行。
そして、それがクラルスそのものをよく思わない、かつて存在した第三の国・ベルデ皇国の人間によるものだったこと。
なぜその国の人たちはクラルスを否定するのか…真相は誰もわからない。
その頃、イザナは…捕虜なったものの密かに帝国軍の動きを監視していた。アイネと帝国軍の皇帝が会話している中にも、再びベルデの名が上がるのだった…。
前半パート。
ユウキは持ち前の戦術で、いかに敵国にも自国にも被害を出さないかを考えながらなんとか戦っていました。自身も戦争に加担する身になってしまったとはいえ、「笑顔で人を救う。誰も傷つけない」という、まるでキラ・ヤマトのような理念で頑張るユウキですが、それが正しいことなのか、綺麗ごとなのか…。なんだか甘い事ばかり言うユウキにいつかしっぺ返しが…とかはないですかね?
そして、明かされた第三の国の存在。なんだかクラルスの手がかりをしってそうな国ですが…。まさか第三の国の登場で、王国と帝国が手を組むとかいう展開は…ありきたりだからやめて…。
■12年前の真実
そんなユウキたちにピンチが迫る。王宮を占拠している敵主力部隊に動きがあり、大型戦力を集結させているとの情報が入る。
おそらくターゲットとなるのはユウキたちのいる占領を免れている北ロビア州かセラス州のどちらか。
新型クラルスを換装した機体をユウキたちのところへ輸送させ、こちらも戦力を増強し迎え撃とうという意見に、ユウキは
「今回は戦力差が大きい…退却の準備を」
あくまでどちらも傷つかない最善手をつらぬくユウキ。この決断にハロルドが声を荒げるもユウキも引こうとはしない。
結局、ユウキたちは戦わずにすべての物資や人を退却させる準備に入る。
偵察部隊の情報を待ち、そこから逆の方へ逃げるユウキたち。そこに敵の司令官であるアイネから「今一度、降伏の意思がないか問いたい」という入電が入る。「これ以上のお互いの犠牲がでないで事態は収拾する」と…。
ユウキは12年前のテロのカギを握る、ベルネ皇国に関する情報を開示するという条件を付けるも、アイネはそれを拒否。
降伏を拒否したユウキにアイネは、捕虜のみせしもをほのめかすことを言い出す…。
しかし、同時に捕虜のイザナも動き出していた。
見せしめにするための捕虜へのざるな警備を逆手に取り、なんとか相手の目を盗み脱出経路や手がかりを探そうと試みる。
しかし、ユウキたちにはさらなるピンチが訪れる。
敵機がユウキたちの行動を先読みし、既に多くの軍勢に囲まれていたのだ。
ユニたちは、なんとかその囲いからは逃れており、敵機の近くまで接近した場所にいた。囲まれて部隊はほぼ全滅…しかし、今なら相手の大将の母艦だけは狙える、帝国軍に一矢報いることが出来ると言うユニに。
それでも相手を傷つけるのを避けるユウキ。そしてそれに反発するハロルド……。
そんな中、王宮から入電が入る。それはイザナからの入電。
12年前のベルデ皇国の科学者によるクラルスの研究データを発見し、「これを見れば、何故皇国が12年前の事件を起こしたのかが分かるでしょう」と語るその…データとは…。
……しかし、その最中、イザナは凶弾に倒れてしまう。最後にずっと考えていた子供の名前を遺言にして。無事に生まれたイザナの子・シエル。その命を抱いた瞬間、ユウキはまるであの日の、レイラのように涙が止まらなかった。
■ユウキの理想論はどこまで通用するか
イザナを残し、王宮から連れてこられたユウキ。不貞腐れてるかと思ったけど、意外と信念をもって戦争にも参加し王女としてかなり成長したお姿を見せていましたね。
しっかりと戦術を研究して相手に対抗していましたが、その誰も傷つけたくないという理念がやはり綺麗ごと、理想論というあたりでハロルドともの対立していまいました。
まあ姫様のせいというはわけではないですが、結果としてまたイザナという命を失ってしまったわけです。うーん姫様のメンタルが心配ですね…。
これで前話に続いて帝国と王国のお互いが禍根が残る形なったわけですが…。今の状況は王国側はほぼユウキが追い詰められている状態にまでなってきました。
どちらに転ぶにせよ戦争の終結はそろそろといったところでしょうか。
そして今回大きな展開となったのが、12年前の真実が残されているというイザナが持ち帰ったデータ。クラルスとは、そしてデータの中身とは、そしてこれが王国側の切り札となるのか……。
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