増加していく外国人社員 良くも悪くも想定される環境の変化
2019年3月1日 12:42
日本で生活していても外国人の姿を見かける機会は少なくない。外国人労働者の受け入れに関しては賛否が分かれる部分もあるが、今後の日本では今以上に外国人を多く見かける事になっていくと予想される。
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ワークポートでは全国の転職希望者226人を対象にして、外国人社員との働き方に関するアンケート調査を行った。対象者の年齢層は20代から40代。同社サービスを利用した転職希望者となっている。このうち日系企業に勤めている192人を対象に「職場に外国人社員がいるかどうか」という質問をした結果、44.8%が「いる」と回答したことが分かった。
職場に外国人社員がいること、あるいは増えて行くことを、良いものとして捉えるか悪いものとして捉えるかは人によって判断が異なる。さらには現時点で一緒に働いている外国人社員との関係性によっても、外国人社員全体に対するものの見方が変わってくるだろう。好感を持てる外国人社員が同僚になれば外国人に対する評価は自ずと高くなる。反対に職場でお互いのコミュニケーションがあまり取れていなければ、外国人全体に対する偏見的な考え方を定着させてしまう恐れもある。
今回の調査で職場に外国人社員がいると答えた人に「外国人社員は社風や文化に順応していると思うか」と尋ねたところ、70.9%は「はい」と肯定的な回答をした。日本人だけの組織であると既存の考え方や手法に囚われてしまいがちであるが、外国人社員を雇い入れる事によってアイディアの幅が広がるとの意見もある。また、どちらかと言えばイエスマン気質の強い日本人であるが、上司や雇い主に臆することなく自分の意見を言える人も外国人社員には少なくない。このように良い面でお国柄が反映される事もあるため、文化の違いを肯定的に受けとめている日本人は多い。
しかしその反面、少なからず外国人社員の存在をデメリットとして捉えている人も存在している。日本的な社風に合わなかったり、価値観そのものが理解し合えなかったり、育ってきた国が違うからこその祖語というものは多少なりとも生じるだろう。自分の仕事が取られるといったネガティブな危機意識を抱えてしまう人も中にはいる。
調査対象全体に外国人社員の受け入れ拡大によって働き方が変わると思うかと尋ねたところ、58.0%が変わることを予測していた。生きていくうえで変化との遭遇はつき物である。良い面も悪い面も含め、向き合っていかねばならない事柄であるのは間違いない。(編集担当:久保田雄城)