キャッシュレス利用者、ポイントなどにメリット感じるも店舗数やセキュリティに不安
2019年2月25日 21:40
リビングくらしHOW研究所は25日、実店舗の買い物に現金以外の決済方法を利用する女性1,360人に行った「キャッシュレス決済」についての調査結果を発表した。調査からは、対象者が利用しているキャッシュレス決済方法、メリットやデメリット、キャッシュレス決済への疑問や不満がうかがえた。
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■利用するキャッシュレス決済方法、メリット・デメリット
まず利用するキャッシュレス決済方法については、全体を見るとトップは「クレジットカード」86.3%。次いで「流通系電子マネー・カード式」44.6%、「交通系電子マネー・カード式」41.9%と続く。
続いて日常の利用で現金とキャッシュレス決済、どちらが多いかを尋ねると、「キャッシュレスが現金より多い」が51.2%と過半数を占めた。
各種決済方法のメリット・デメリットについては、「電子マネー・カード式」は、「キャッシュバックやポイントがたまる」69.2%、「会計がスムーズ」64.3%。デメリットは「店によって使えるカードが異なる」59.2%。お得かつスムーズに決済できるものの、持ち歩くカードと管理の手間が増える点はネックと言わざるをえない。
「スマホ決済・QRコード(バーコード)決済」のメリットは、「キャッシュバックやポイントがたまる」56.8%、「スマホさえあれば良いので身軽」53.4%。デメリットは「使える店が限定されている」61.0%。端末一つで済むものの、利用できない店も多々。また後述の通り、災害や通信障害時どうすれば良いのか、この点に課題が残る。
最後に、キャッシュレス決済の疑問や不満を自由回答より抜粋する。「お金を使った実感が少ない」「災害や通信障害時どうすれば良いのか?現金も必要ではないか?」「不正利用への不安」「種類がありすぎて複雑、統一して欲しい」などだ。
キャッシュレス決済は浸透しつつあるが、年々数が増えており管理に手間がかかる。また、災害時等には利用できないのでは、という不安も拭えない。更なる普及にはこれらの対策が重要だろう。
調査は2018年12月19日から25日、サンケイリビング新聞社公式サイト「リビングWeb」「あんふぁんWeb」「シティリビングWeb」において実施された。(記事:楽趣みくす・記事一覧を見る)