Windows Update for Business向けサービスモデル、再び変更へ

2019年2月21日 22:53

headless曰く、 Microsoftは14日、Windows 10バージョン1903でのWindows Update for Businessのサービスモデル変更を発表した(Windows IT Pro BlogArs Technica)。

 Windows 10のサービスモデルは当初、最新バージョンのみがサービス対象となる個人ユーザー向けのCurrent Branch(CB)と、直近2バージョンがサービス対象となる企業向けのCurrent Branch for Business(CBB)に分けられていた。しかし、2017年には年2回の機能アップデート提供に合わせ、CBBはリリースから18か月間サービスが提供される半期チャネル(Semi-Annual Channel)へ置き換えられた。

 現在、Windows Update for Businessのサービスオプションとしては、「半期チャネル (対象指定)」(SAC-T)と「半期チャネル」(SAC)という2つのオプションが用意されている。SACはCBBと同様に組織での全面的な移行準備が整ったことを示すもので、Windows 10最新バージョンの一般リリースから2~3か月後に宣言される。一般リリースと同時に開始されるSAC-Tは組織内での最新バージョンテストを意図したものだが、組織のIT管理者はSACを待ってテストを開始していたという。

 Windows 10バージョン1903ではSAC-Tが廃止され、SACのみとなる。これにより、「設定」アプリの「Windows Update→詳細オプション」から機能更新プログラム(新バージョン)のインストールタイミングについて、「半期チャネル (対象指定)」または「半期チャネル」を選択するオプションがなくなり、日数(最大365日)を指定してインストールを延期することのみが可能となる。

 ただし、バージョン1903にアップグレードしたマシンでこれまで「半期チャネル」が選択されていた場合、次のバージョンのみSACマイルストーン到達からインストールまでに60日の遅延が加算されるという。この日数はこれまでSAC-TからSACになるまでの期間とほぼ同じだと説明されていることから、実質的にはSAC-Tが新しいSACになり、従来のSACが廃止になるようだ。

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