ホンダ、ポーラオルHD、富士通など/本日の注目個別銘柄

2019年2月20日 15:56


<7267> ホンダ 3033.0 +19.0続伸。前日に欧州生産の撤退報道が伝わったが、欧州唯一の四輪車の生産拠点である英国工場での生産終了を正式に発表している。欧州販売の不振を背景に、生産体制を見直すようだ。これを受けて、野村証券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3400円から3850円に引き上げている。狭山工場に加えて欧州2工場閉鎖に踏み切ったことで、過剰生産能力は完全に解消するとみている。

<3036> アルコニックス 1271 +147急騰。発行済み株式数の2.9%にあたる74万株、8億円を上限に自社株買いを実施すると発表、買い付け期間は2月20日から5月31日までとしている。また、期末配当金を1円引き上げ、年間配当金を39円にすることも発表。さらに、大日本印刷<7912>や中国企業らと、リチウムイオン電池用材料の関連事業を運営する合弁会社を香港に設立するとも発表しており、相次ぐ好材料の表面化に買いインパクトが先行へ。

<4613> 関ペイント 2122 +129急伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1900円から2450円に引き上げており、本日の買い材料につながっているようだ。ゴールドマン・サックス証券では、インド市場の成長が持続する中で、原料コスト低下によるマージン縮小トレンドも終焉に向かうことを格上げの背景としているもよう。

<4927> ポーラオルHD 3160 -140大幅続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も4100円から3650円に引き下げている。今期営業利益の1ケタ台前半の増益計画はネガティブと指摘。。業績は今後も「ポーラ」と「Jurlique」含めた海外事業の改善に大きく左右されようが、未知数の部分は多く、足元の四半期業績を確認し・踏み固めていく作業が現在は求められると考えているようだ。

<9743> 丹青社 1265 +62大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を1440円としている。2020年の東京五輪開催に向けた収益モメンタムの上昇を想定。膨大な建築物ストックや旺盛な都市再開発等を背景に良好な状況が継続するほか、首都圏を得意とする同社にとって五輪開催は追い風と判断している。今・来期と2ケタの営業増益が続くと見込んでいる。

<6702> 富士通 7518 -253大幅反落。前日に早期退職募集結果を公表している。2850名が3月末に退職する予定で、人件費削減効果は200億円程度とみられているようだ。ほぼ市場想定線であったと考えられる。国内の人員整理はおおよそメドがついたとみられ、ポジティブとの見方は多いようだ。ただ、こうした構造改革への期待感は織り込みが進んでいたため、今回の発表が当面の材料出尽くし感にもつながる格好へ。

<2607> 不二製油G 3925 +205大幅続伸。米国ブロマー社の買収説明会を開催しているもようであり、評価の高まりへとつながっているようだ。ブロマー社は米国市場で800社以上の顧客を持ち、強い販路の獲得が期待できるほか、同社の油脂の技術を活かした差別化が可能な北米業務用チョコの付加価値品市場は今後も高い成長が見込めるなど、売上シナジーへの期待につながっているもよう。

<9783> ベネッセHD 3095 +156大幅反発。岡三証券では投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、目標株価を3700円としている。今期営業利益は27%増を予想しているほか、4月からの会員数の増加と単価上昇を見込んで、来3月期も63%の営業増益を予想しているもよう。教育・入試改革という時代の変化を取り込みながら、利益が成長する局面を迎えていく可能性は高いとの判断。

<7735> スクリーンHD 4655 -120反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では「オーバーウェイト」継続ながら、業績予想を下方修正し、目標株価を8600円から5300円に引き下げている。今期営業利益は395億円から会社計画並みの290億円に、来期は475億円から260億円、一転2ケタ減益にまで下方修正している。来期の市場コンセンサスは380億円程度の水準である。なお、岡三証券でも投資判断を「強気」から「中立」に格下げのもよう。《US》

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