スマートスピーカー、国内の普及率は約6% 利用用途は「音楽」が圧倒的
2019年2月19日 19:19
電通デジタルは18日、スマートスピーカーの国内利用実態について調査結果を発表した。全国の満15~69歳の男女個人1万人にインターネット調査を行ったという。
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■普及率は約6%、認知率は約76%
スマートスピーカーの普及率は約6%。メーカー別では、トップがGoogle Homeの2.9%、次いでAmazon Echo 2.4%、LINE Clova 0.9%と続いている。国内における普及は依然限定的としている。
■利用用途は「音楽」が圧倒的
所有者の約4割が音楽スピーカー目的として購入し、実際に7割以上が音楽を聴くために利用しているという。スマートスピーカー購入後の変化としては「音楽を聴くようになった」という声が多く挙がるなど、利用用途として「音楽」に一極集中している。
■所有者の満足度は約70%
期待度・満足度調査では、多くの所有者が事前の期待も高く、事後も約70%の満足度を示している。
現在は開発元以外から提供されるアプリケーションが出揃っていないため、用途が限定的になっているが、今後はアプリケーションの拡大により満足度はさらに高まるとみられる。
■「音楽」用途以外の拡大がカギ
所有していない理由としては「利用したいことがない」「どんなことができるのかよく分からない」などが挙がっている。
音楽以外の機能拡張や3rd Partyアプリケーションの拡大が普及のカギとされ、今後は「気分や感情を読み取ったサービスの提供」「暮らしのサポート」などが期待されているという。
■アメリカでは成人の21%が所有
アメリカの最新調査(NPRとEdison Research)では成人の21%となる、約5,300万人がスマートスピーカーを所有。順調に普及が進んでいるという。
一方、日本では一般的に「発声の恥ずかしさ」や「音声認識精度への不安」からか、音声認識自体が他国ほど普及していない現状がある。今後、さらに進化を遂げるスマートスピーカー、国内においてどのように普及していくか見どころである。