働く女性、仕事の悩みはお金と人間関係 相談できる相手がいないことも

2019年2月18日 09:50

 仕事をしていくうえで悩みが一切ないと言う人はおそらくいないだろう。労働形態にはいくつかの種類があるが、企業に雇われる事によって仕事に就いている会社員が日本では最も多い。しかし企業に雇われながら組織の中で働く事になると、待遇面や人間関係などの様々な状況を窮屈に感じる場合もあるはずだ。

 エン・ジャパンが運営している正社員希望の女性向け求人情報サイト「エンウィメンズワーク」では、2018年10月18日から約1ヶ月の期間をかけて仕事の悩みに関するアンケート調査を行った。その結果として判明したのは、アンケートに回答した女性達のうち97%には仕事の悩みがあるという事だ。

 悩みがあると答えた人のうち、もっとも大きく挙がった声は給料が低いという不満だった。同じような仕事内容であっても総合職と一般職では給料が異なったり、仕事量や責任の大きさの割には給料が少ないと感じたり、金銭面に関する悩みを持っている人は少なくない。得られる給料が割に合わないとなれば仕事のモチベーションはなかなか上がりにくく、かといって現在の会社を辞めるという選択は簡単にできない。そのためストレスが日々積み重なってしまう女性も中にはいるだろう。

 給与面に次いで多かった悩みは職場の人間関係である。職場にうまく馴染めない場合や、上司や先輩、あるいは同僚に不満を持つ人など、人が集まって形成される組織の中で働いている限り人間関係の悩みはつき物であるとも言える。仮に仕事内容や待遇面での不満が一切なかったとしても、人間関係がその人自身にとって悪いものであればそれだけで転職を検討したくなる事もあるはずだ。

 また、正社員に限らず派遣社員や契約社員にも仕事上の悩みは尽きない。正社員という、どちらかと言えば安定的な雇用形態を確保している人に比べ、いつ職を失ってしまうか分からないリスクを背負っている分その悩みは深刻だ。

 今回のアンケートでは悩みの解決方法も調査されたが、友人に相談するといった回答が最も多いことが分かった。しかしその反面、全体の回答者のうち34%は解決策がないと答えている。相談できる相手が一人でもいれば多少は精神的な安定に繋がるだろう。しかし相談相手がいないばかりか、他の解決策もない人の場合は悩みを一人で抱え込んでしまいがちだ。中にはネットで検索をして自分と似たような状況の人を探すケースもあるようだが、これは他者との密接な繋がりが希薄になっている現代ならではの傾向とも言えるかもしれない。(編集担当:久保田雄城)

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