NGT暴行事件が深刻化か?
2019年2月17日 21:35
第三者委員会による検証が進んでいると思われるNGT48の山口真帆さん襲撃事件に、新しい疑惑が持ち上がった。『日刊住まい』という、主に不動産関係の記事を掲載しているウェブサイトに、2月3日、「NGT48騒動について元・不動産会社社員が問題視する2つのこと」という記事が掲載されている。
不動産の専門ライターによるもので、もちろんNGTの運営やAKSには忖度する理由も、義理もなく、純粋に不動産の問題として語られている内容なのだが、要約すると、山口さんを襲撃したグループがいたとされる向かいの部屋について、犯行グループだけの力でその部屋を契約できる可能性は限りなく低いというものだ。
少しだけ事件を振り返ると、山口さんの向かいの部屋は、それまでメンバーが住んでいたが、退室したために、空き家になった部屋に犯行グループが入ったということになっている。
しかしながら、NGTのような、国民的アイドルグループの一つであるアイドルの運営が、寮として使っていた部屋を(他のメンバーがまだ住んでいるというにも関わらず)簡単に解約して、誰でも入ることができるような状態にするだろうか?という疑問。ましてやそこに、当時の支配人すら「厄介集団」と認知している人間が入れるだろうか?という疑問が提示されたのである。
AKBGのように、新規募集が多いアイドルグループである以上、メンバーが退室しても、新規のメンバーが入る可能性もあるだろう。また、セキュリティの面から考えても、メンバーの生活空間にファンが入り込むリスクを計算するのは当然のことだ。
この記事が出て以来、様々な憶測がネット上を飛び交っているが、中でも、「厄介集団を飼いならす」と発言していたとされ、なんらかの便宜を図っていたことが明らかになっている前支配人による利益供与の一端だったのではないかという疑問は、「ひどい中傷だな」とは言い切れない真実味を帯びてきた。
もちろん、犯行グループが超人的な努力や奇跡的偶然で極秘情報を手に入れた可能性もないわけではないが、常識的に考えれば、彼らに情報を流したか、あるいは考えたくないが、まだ契約者はAKSで、そこに彼らを誘導するほど癒着していた可能性も低くはない。
運営は、事件当時のこの部屋の契約者が誰であったのかを公表するべきだし、第三者委員会はこのことを重視して、明らかにする必要もあるだろう。
これまでは、山口さんに告発された一部のメンバーが、反抗をそそのかしたとされ、ネットで激しすぎるバッシングを受けているが、もし、この部屋の問題が最悪の仮説で明らかになれば、一部メンバーどころか、運営そのものが羊小屋の中に狼を住まわせていたようなもので、管理責任を問われるどころか、未必の故意による犯行教唆にさえ問われかねない話になってくる。
事態は落としどころを探るのではなく、真実をすべてさらけ出して、スポンサーやファンの審判を仰ぐしかないところまで悪化していると思う。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)