ICカード対応の自動精算機向けマルチ決済端末、フライトシステムコンサルティングが提供
2019年2月8日 19:55
フライトシステムコンサルティングは、米国カリフォルニア州のID TECH社が開発した自動精算機用のICクレジットカード対応マルチ決済端末、「VP6800」の販売を開始すると発表した。「VP6800」は、飲料自販機やホテル、病院、駐車場など屋内外の自動精算機に対応し、フライトシステムコンサルティングはID TECH社と共に、日本固有の仕様に合わせた専用インターフェイスを開発しており、5月頃より提供を開始する予定だ。
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日本はキャッシュレス決済の後進国である。しかし2020年のオリンピックをはじめとする各種国際スポーツイベントを控え、外国人の訪日の急増は確実な情勢にあり、クレジットカードをはじめとしたキャッシュレス決済への対応整備が重要な課題となっている。
また同時に、国内の労働人口減少などの諸要因から、レジのセルフ化や無人化などの動きも加速しようとしている。
だがキャッシュレス決済の導入にはセキュリティ面での対応が重要となる。2017年度には国内でのクレジットカード不正利用が過去最高の236億円を記録している。そうした状況を受け、2018年6月には、経済産業省により改正割賦販売法が施行され、2020年3月までに加盟店がICクレジットカード対応端末を設置したり、クレジットカード情報の非保持化を行うことを求めている。
そのような情勢に合わせて導入されることになったのが、本製品VP6800である。
VP6800は、磁気クレジットカード、ICクレジットカード、各種電子マネー、QRコードなど多種多様なコードを読み取り決済できる、セキュリティ性の高い端末だ。各種のセキュリティ認定を受けている他、屋外での利用も想定して高い防水・防塵規格である「IP65」を取得し、さらには直射日光にも強い。タッチパネル付きディスプレイは大きく分かりやすい表示になっているなど、高い性能を持つ。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)