トルコリラが上昇、その背景は? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

2019年2月7日 11:03


*11:03JST トルコリラが上昇、その背景は? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)
皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。先週のトルコリラ円は上昇しました。今後トルコリラの値動きはどうなっていくのでしょうか。今回はトルコリラのレポートをご紹介します。

テクニカルマイスターでは、上昇の背景について『トルコ中銀は30日に公表した四半期インフレ報告で2019年のインフレ見通しを引き下げると同時に、インフレ率が低下すると確信できるまで金融引き締めスタンスを維持すると表明、必要であれば追加の引き締めを行う方針を示した』と分析しています。また、『中銀のチェティンカヤ総裁は、インフレ率を1桁台まで引き下げ、3年後に目標の5%に収斂させると表明』し、必要であれば追加の引き締めを実施する旨を述べたことがトルコリラの上昇要因になったと解説しています。

加えて、『米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ局面終了の可能性を示唆したことを受けてリラの上昇が続いた』と分析しています。

今週のトルコリラ円については、まず4日に発表される1月消費者物価指数(CPI)に注目と伝えています。『11月が+21.62%、12月が+20.30%と2カ月連続で鈍化したものの、トルコ中央銀行のインフレ目標である+5%を引き続き大きく上回っている』とのことで、『1月CPIは前年比+20.18%が予想されており、上昇率は3カ月連続で鈍化する見込み』と伝えています。また、『CPIが市場予想を大幅に下回れば、市場では利下げ観測が再び高まる可能性がある』と考察しています。

ちなみに、5日に発表されたCPIは前年同月比20.35%上昇し、2018年12月の20.3%と比較するとほぼ横ばいとなりました。3ヶ月連続の鈍化とはなりませんでした。

そして、シリア内戦について『トルコが支援する反体制派が追い詰められており、トルコはアサド政権の後ろ盾のロシアやイランに接近して和平を探っている。国境の安定化はトルコリラの支援要因になろう』との見解を示しており、『底堅く推移しそう』との意見を述べています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の2月5日付「トルコリラ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《HH》

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