JAL、那覇国内線で「インラインスクリーニング方式」導入

2019年2月7日 12:18

 JAL、JTA(日本トランスオーシャン航空)、RAC(琉球エアーコミューター)のJALグループ3社は5日、2月12日より那覇空港の国内線に「インラインスクリーニング方式」を導入すると発表した。

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 インラインスクリーニング方式とは、国土交通省の用語注釈では、「航空手荷物のセキュリティ検査において、爆発物検知装置(EDS)を手荷物操作システム(BHS)に組み込むことにより、セキュリティ確認と荷物の確認を同時に行う方式」と定義している。

 即ち、カウンターにて手荷物を預けてから飛行機に積み込まれるまでの間に、手荷物の安全検査が自動的に行われるシステムのことだ。荷物がコンベヤで航空機まで搬送される途中、爆発物検知装置が自動的に検査する為、従来のX線検査が不要になり、乗客の待ち時間が短縮されることになる。

 このシステムのメリットは、乗客が長いセキュリティ検査の列に並ぶ必要がないことだ。しかし、ここで注意しなければならないことは、預ける荷物の中に、検査で「危険物」と見なされる物が入っていないかどうかだ。

 危険物と見なされる物には、ライター・マッチ、スプレー缶、液体類、電池・バッテリー、花火などの火薬類が含まれる。危険物の種類の詳細は空港に貼りだされているのでチェックインの前に十分注意しておく必要がある。

 万が一、同システムによって何らかの危険物が検知された場合は、その持ち主の搭乗ゲートまで搬送され、本人の立ち合いのもとに開被検査される。荷物が開封され、安全が確認されてからその荷物は再度飛行機に積み込まれことになる。この作業だと、結果的には従来のX線検査の方が早くなる計算だ。

 成田空港においては既に2008年から同システムが導入されている。従来のようにチェックインで無駄に並ぶ要もなくなり、搭乗までの時間的余裕ができたという。

 乗物は飛行機に限らないが、すべて乗客・乗員の安全確保が最優先である。機内持ち込み禁止ルールにはそれなりの確固とした理由がある。利用者は自らと他者の安全のためにも決められたルールを確実に遵守することが大切である。(記事:kan1713・記事一覧を見る

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