東京ワールドゲートの核となる「神谷町トラストタワー」が上棟、2020年完成へ

2019年2月5日 14:58

 森トラストが国家戦略特区事業として東京都港区虎ノ門で推進している東京ワールドゲートの核となる施設「神谷町トラストタワー」が上棟した。オフィス、ホテル、住宅、商業施設、医療施設などから成る複合施設で、高さ約180メートル。2020年3月に日本と世界を結ぶビジネス・交流拠点が登場する。

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 神谷町トラストタワーは地下3階地上38階建て延べ約19万5,200平方メートル。1階が物販店や飲食店、2階が医療施設やラウンジ、カンファレンス、3階から30階がオフィス、31階から36階がホテル、サービスアパートメントと呼ばれる高級ホテルのような内装の賃貸マンション、37、38階がホテルサービス付きの高級分譲マンションとなる。

 オフィスフロアは、約4,000平方メートルの無柱空間を設け、さまざまな企業のニーズを満たせるようにしたほか、3階から16階までにコストダウンを実現する独自の内装仕様などを用意したクリエイティブフロアを展開する。

 ホテルはマリオット・インターナショナルの最高級グレード「エディション」が日本初進出する。レストランやラウンジバー、スパ、フィットネスなどを備え、約200の客室を設ける予定。

 建物周辺では約5,000平方メートルの広さを持つ「葺城の森」を整備し、江戸時代から約300年の歴史を誇る葺城稲荷神社を再整備する。屋内外の一体化を意識し、物販店や飲食店にテラスをふんだんに配置、開放感たっぷりの空間とする工夫も施す。

 このほか、多言語ワンストップ医療、生活コンシェルジュ、産業育成など多機能を有した施設が入居する。建物自体は一般的な超高層建築物の1.5倍の耐震性能を持つだけでなく、1週間の長期停電でも平常時の約8割の電力を供給し続けることができる非常用発電機を備え、災害時の拠点としても活用できるようになっている。

 神谷町トラストタワーがある街区は東京ワールドゲートと命名された。日本と世界を結ぶゲート機能を担う国際ビジネス・交流拠点とするためで、2016年10月から核施設となる神谷町トラストタワーの建設が進んでいる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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