ピアボーナス実現の「UNIPOS」、累計有料導入企業が200社突破

2019年2月1日 20:28

 Fringe81は1月31日、子会社であるUniposが提供するサービス「Unipos」の累計有料導入企業数が200社を突破したと発表した。「Unipos」とは、従業員同士が感謝とともに小さなボーナスを贈り合う「ピアボーナス」の実現を助けるシステム。ピアボーナスは現在、従業員エンゲージメントの向上や社内コミュニケーションの活性化に好影響と注目を集めている。

■「Unipos」とは?

 2017年6月に開始した「Unipos」は、2018年5月に累計有料導入企業数が100社を超えた。それから約7カ月で2倍に成長したことになる。導入後の月次継続率は99.7%という。

 「Unipos」の特徴的な機能は4つ。1つ目は、SlackやChatwork等各種チャットツールから投稿できる点。手軽な投稿が可能となる。2つ目は、タイムラインで投稿が共有される点。他の従業員に内容が伝わりやすくなる。

 3つ目は、行動指針をハッシュタグに紐付けることができる点。紐付けにより、行動指針が浸透しやすくなる。4つ目は、拍手機能。「褒める」行動が浸透するとともに、どのような行動が望まれているのか理解しやすくなる。

 ピアボーナスを導入すると、社内でのやり取りが増え、コミュニケーションが活性化。また、互いに褒め合い認め合うことが一般化するため、従業員エンゲージメントも向上するという。

■Fringe81のCEOは語る「人と人をつなげる」

 Fringe81の田中弦CEOは、2017年9月のCEOブログにて、ICCカンファレンスで行った「Unipos」についてのプレゼン原稿を公開している。

 それによると、会社が成長し従業員数が100人を超えた辺りから、「誰が素晴らしい行動」を取ったのか、見えなくなったという。組織が成長するにつれて知らないことが増え、つながりも減ってきたのだ。

 そこで、「従業員同士のつながりを強めれば会社も強くなる」というアイデアのもと、Fringe81内で「Unipos」を利用した。感謝だけでもインセンティブだけでも足りない。どちらの要素も必要と考え、利用を開始したという。

 すると、会社内での出来事や誰がどのように素晴らしい働きをしたのか、社内の人間に伝わるようになった。また、裏から支えていたため、その素晴らしさが伝わりにくかった人も可視化され、認められるように。結果、従業員同士の絆は深まり、あらゆる点で好影響をもたらしたという。

 加えて、「雇用形態を超えたつながりが増えると、さらに会社は強くなるのでは?」というアイデアのもと、1カ月分を集計して図示。すると、アルバイトといった正社員以外の雇用形態においても、ハブとなる人が存在することが分かった。

 働き方が多様化するにつれ雇用形態も増すが、それを超えて、「人と人をつなげる」ことを目的にすると様々なことが分かり、それは会社に強さを与えるという。(記事:楽趣みくす・記事一覧を見る

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