アウディ、ミュンヘン空港で「e-tron」展示 世界最大の充電ステーション構築
2019年1月30日 09:54
2019年1月、ドイツ市場における電気自動車(EV)Audi e-tronの販売開始に先立ち、アウディはユニークな展示を開始した。630平方メートルのミュンヘン空港の敷地に、アウディ初の電気自動車が宇宙から落下してきたという設定の舞台が演出されたのである。3月中旬までの期間、来場者や空港の利用者は、ターミナル1と2の間にあるMACフォーラムにおいて、e-tronのテクノロジー、サービスエコシステム、アウディが手がけるその他のエキサイティングなプロジェクトを体験することができる。
【こちらも】アウディ、SFでブランド初の電気自動車SUV「Audi e-tron」発表
AUDI AGによると「私たちは、Audi e-tronでブランドの新たな扉を開きます。その焦点は、クルマ自体はもちろんのこと、新時代のデジタルサービスや充電システムにも当てられています。今回の“隕石”をモチーフにした展示は、アウディ初の量産EVをとりまくエコシステムやテクノロジーを体験していただくための、まったく新しいアプローチです。さらに今年、アウディはミュンヘン空港と協力して、充電のインフラ開発にとりかかります」としている。
充電や回生といったEVに関わる技術的な問題からAudi e-tronのドライビング体験に至るまで、この“隕石”の展示は、e-モビリティとアウディが標榜する電動化の未来についての包括的な概要を提供。空港を訪れた子供たちは、AUDIという名前の小型のアニメーション ロボットに導かれて“隕石”を探検し、アウディによる電気の世界を楽しみながら体験することができる。来場者は、MACフォーラム内に設置された短い試乗コースで、事前に予約することなくe-tronを走らせることもできる。アウディ・パートナーを通じて事前に予約すれば、無料で1時間試乗することも可能となる。
また、この“隕石”は全世界のアウディ販売組織を対象に、発売前の集中トレーニングにも使用する。ここでは、世界中のディーラーから9500人以上が集まり、アウディのテクノロジーとAudi e-tronのエコシステムに関するすべてを詳細に学習する。
ミュンヘン空港では、3月までの期間限定で、隣接するmyAudi Sphere内に設置されたエスケープルームでもAudi e-tronを体験可能だ。来場者は、ここでもe-tronに採用されているテクノロジーを学ぶことができる。
今年、アウディは、世界最大の充電ステーションをミュンヘン空港に構築する予定だ。ここには、70カ所のAC(交流)充電ポイント(22kW)と6カ所のDC(直流)充電ポイント(150kW)が設置する計画だという。(編集担当:吉田恒)